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1話
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ピピピッピピピッ
気持ちよく寝ていたところに、一定の間隔で鳴り始め邪魔をしてきたスマホを手探りでみつけ止める。
しばらくスマホの画面を見つめたあと仕方なくベットから出た。
そのまま鞄のあるところまで行き、スマホで確認しながら中身を入れ替えていく。
すると少ししてドアをノックする音が聞こえてきた。
「冬麻ー、起きてるかぁ?」
「入るぞー?」といつもより少しだけ間延びした声で呼ばれ返事をする。
「一応起きてるー...。」
しかしその後に欠伸が出てしまい苦笑された。
「ハハッ、眠そうだな。
...て、またカーテン開けてねぇし。」
「ちゃんと開けろよなぁ。」と文句を言いつつ開けてくれる夜宵は優しいと思う。
「朝日は眩しいんだよ...浴びたら死にそう...。」
そう言いつつ目を擦ると「お前は吸血鬼か。」と笑われた。
カーテンを開け終わると僕のところまで来て「時間割?」と聞いてくる。
「んー。」と返せば、あとどれくらいで終わるか聞かれた。
「いや、もう終わった。」
「ん、じゃあ下行こうぜ?」
笑顔で言ってくれる夜宵を見て今がどれほど平和か実感する。
「...はーい。」
あんな家に、もう戻りたくない...。
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