アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
9話
-
日が暮れるまで適当に時間を潰し、頃合いをみて空を見上げた。
どの辺りの色がいいかなどを見てから、そこを撮りやすいところまで移動する。
思ったとおり、今日は晴れていてすごく綺麗な写真が撮れそうだ。
シャッターをきった後撮れ具合を確認して他にいいものはないか周りを見渡す。
「あ......。」
すると少し後ろの方に野良猫がいるのを見つけた。
少し汚れているが、きっと白猫なんだろう。
こっちに背を向けて地面に尻尾をてしてしと叩きつけている。
近づいたら逃げてしまうので、その場から動かずにシャッターをきった。
撮れた写真を確認して思わず笑みがこぼれる。
可愛いなぁなんて思っているとスマホが鳴った。
ポケットから取り出して通話をタップする。
「もしもし?」
『もしもし、俺だけど。』
電話越しに聞こえた声は夜宵のものだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
11 / 79