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10話
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「あ、夜宵?」
『......疑問形ってことは、お前また名前確認せずにでたな?』
「ちゃんと確認しろっていつも言ってるだろ⁉︎」と電話越しで怒られる。
知らない番号かもしれないからちゃんと確認しろといつも言われているのに確認しないため、いつも同じことで怒られてしまう。
「ごめんって...。次からは気をつけるから。」
苦笑しながら返してもまたさらに怒られる。
『その言葉何回目だ⁉︎
いつもいつも同じこと言わせやがってッ』
「............。」
もう心配性を通り越して過保護な気がしてきた...。
このままだとお説教が始まってしまうと察し、話題を変える。
「夜宵、電話してきたってことは何か用事があったんじゃないの?」
『あ⁉︎
......あー、そうだった。
冬麻、お前今どこにいる?』
「今?
えーと、みどり公園の近くかな?」
周りを見てから答えると「ああ、なら歩いて迎えに行けるな。」と言われた。
「え?いや、いいよ。
僕そんなに子供じゃないし、1人でも...」
『母さんが迎えに行けって煩いんだよ。
公園の中で待ってろ。
行き違いとかになったらシャレになんねぇから。』
そこまで言うと一方的に電話を切られてしまった。
拒否権はないらしい。
大人しく公園で待とうと決め、少し先の公園まで歩いた。
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