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12話 –夜宵side–
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公園まで冬麻を迎えに行くと、いつもより顔を白くした冬麻がいた。
学校からここまで冬麻の足だと30分以上は歩くことになる。
冬麻は小さい頃からあまり運動をしたことがないらしいので、体力もあまりないし歩くのもその辺の男子に比べると遅い方だ。
(......貧血気味かもな。)
そんなことを考えながら近づくと最初に謝罪の言葉を言われた。
冬麻はなにかとすぐに謝る。
もう癖のようなものかもしれない。
「謝るな。」とだけ返してから「帰るぞ。」と声をかけて冬麻の荷物を持った。
すると案の定「夜宵⁉︎」と名前を呼ばれる。
振り向くと鞄を取り返そうとしてきたので鞄を持ちあげて、伸ばされた手を掴んだ。
そのまま顔を覗き込むとやっぱり顔色が悪い。
「お前、学校からここまで歩いただけでも疲れてるだろ。
体力ねぇんだから、無理すんな。」
「ッ....疲れてなんかないよ。」
「嘘だな。顔色が悪い。」
そこまで言うと流石にそれ以上は何も言ってこなかった。
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