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30話 –真空side–
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湊に言われて場所を空き教室に移した。
「で、話って何?」
立ち止まった湊がこっちを見る。
その瞬間俺は湊の胸ぐらを掴んで壁に押しやった。
いきなりのことだったにも関わらず、相手は狼狽えない。
「...乱暴だなぁ。」
挙句、薄ら笑いまで浮かべてくる。
大方言いたいことはわかってるだろう。
「なんで湊が冬麻と会ってるんだよ。」
「なんだ、知ってたんだ?
誰から聞いたの?」
「周りに興味示さない真空が」なんて笑ってくる。
それにイラつきが増し、さっきより腕に力が入った。
「そんなことどうだっていいだろ。
冬麻の居場所、知ってるのか...?」
こいつなら絶対知ってる。
中学の時、冬麻に興味をもって調べていた。
なら今だっていきなりいなくなった冬麻を探すはず。
なのに
「知らないよ。」
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