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33話
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雨の多い時期になり、ここ最近青空を見ていない。
強くも弱くもない雨が降り続けている。
雨を見るとあまりいい気分にはなれないため、窓の方から視線を逸らした。
「雨ばっかで嫌になるな。」
ポツリと呟かれた夜宵の一言に「うん。」と頷く。
「でも明日は晴れるんでしょ?」
「確か午後からな。」
「午後かぁ......。」と呟くと夜宵に苦笑される。
「冬麻、雨の日は眠くなるんだったな。」
その言葉に「そんなんだよね。」と苦笑した。
雨の日は尋常じゃないほどに眠くなってしまうため、授業がかなりキツかったりする。
「しかも、前期中間だって近いし。
頑張らないとなぁ......。」
「また勉強教えてね。」と言うと「俺でよければ。」と了承してくれた。
時間前になって夜宵が自分の席に戻った後、もう一度外を見る。
変わらず雨が降っているのを見て「あと一時間か...。」と思いながら欠伸をした。
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