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44話
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夜宵に「ごめん先に帰る」と連絡したあとクラスの女子にも連絡を入れる。
具合が悪いから後日買ったものを渡すことを伝えると「わかったよ!お大事に‼︎」と返事が返ってきた。
そのあとはバスに乗って家に帰った。
鞄を学校に置いてきたけど、今はそんなことどうでもいい。
家には誰もいないのか鍵がかかっていたので開けて中に入る。
そのまま部屋に直行してベットに倒れこんだ。
真空に掴まれていた腕が痛い。
掴まれてた時はそんなに痛くなかった...はずだ。
動揺しすぎて気づかなかったのかな。
腕を確認すると薄っすらと手の跡がついていた。
それを見て真空の言葉を思い出す。
《もういい、帰ろう。》
なんで真空はあんなこと言ったんだろう?
僕のことが嫌いだったはずなのに。
帰る?どこに⁇
あそこに?
嫌だ、もうあんな思いしたくない。
胸が気持ち悪いくらい速く鳴る。
耳元で音が鳴ってるんじゃないかってくらいうるさい。
頭を抱え込んで丸まっていると、リストバンドが目にとまる。
一瞬あることが頭をよぎったがすぐその考えを振り払った。
(ダメだ、それだけはダメだ。)
夜宵にも美雪さんにも悟さんにも迷惑がかかる。
一旦落ち着こう。
でも考えに心が追いつかず、気持ちが悪いまま
いつのまにか寝てしまった。
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