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48話
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あれからすぐに日は過ぎて、学校祭1日目になった。
初日は各部活の発表や個人の有志発表。
僕と夜宵は部活に入っているわけでもないのでゆっくりそれらを見ていられた。
「すごい盛り上がりだったね。」
「ああ、特に3年な。」
「あれは凄かった」と2人で笑う。
やっぱり高校生活最後の学校祭は気合が入るらしく、3年生の盛り上がりが凄かった。
他にも今日のことで話していると
「あ、いたいた!
黒川と渕瀬君ちょっと!」
後ろから名前を呼ばれて振り返る。
するとクラスの女子が2人こっちに駆け寄ってきた。
「何?」
「明日の模擬店なんだけど、ちょっと髪いじったりしたいんだよね。」
「いいかな?」と聞かれて別にまずいこともないしと2人で頷く。
「ホント⁉︎
よかった!じゃあ、黒川は明日ヘアピン無しね!」
「は⁉︎なんでだよッ」
「セットする前に変に癖ついたりしたら困るの!
てことでよろしくね!」
言うだけ言って他の人にも声をかけに走り去っていく女子を見送る。
すると夜宵は
「うちのクラスの女子はなんつーか、グイグイくるやつばっかだな。」
と呟いた。
それに苦笑を返すと「他人事だと思って。」とぶつくさ文句を言いだす。
僕はというと「ご愁傷様。」とだけ返してまた笑った。
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