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49話
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「じゃあ、こっちに渕瀬来て〜。」
2日目は模擬店、接客をする生徒は皆んな服に着替えて髪も女子によってセットされていた。
僕もそのうちの1人で、椅子に座らせられる。
「渕瀬は...片方あげるかな。」
そう言いワックスを手に取ったのを見て目を瞑る。
「動かないでねー。」と言われ返事をして大人しく待つ。
すると、
「......あれ、渕瀬ってピアスしてたの?」
いきなり質問をされた。
髪をあげたことで見えたのだろう。
「あぁ...うん、してるよ。変かな?」
「あ、いや意外だっただけ。
ほら、なんていうか渕瀬って大人しそうな雰囲気だしピアスとか開けなさそうなイメージだったから。」
たしかに自分の意思じゃ開けない。
やっぱり周りから見てもそうなんだななんて考えていると「いつくらいから開けてるの?」と聞かれる。
「うーんと......中2、かな?」
「そんな前から⁉︎
うっそ、思ってたより不良だった?」
からかい半分に言われて苦笑を漏らす。
「にしても、なんか渕瀬は青のイメージだったから
赤がついてるのにもちょっと驚いたわ。」
「ファーストピアスは青だったんだけど、セカンドからは赤なんだ。
でも、全部貰い物なんだよね。」
そう言ってまた苦笑する。
するとどこか納得したように頷かれた。
「そういうことね、と...はい、終わり!」
「ありがとう。」
お礼を言うと「どーいたしまして〜」と笑顔で返された。
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