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51話
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「じゃあ男子は女の人、女子は男の人中心にビラ配り。」
「わかった?」と聞かれそれぞれがまばらに返事をする。
手元にあるビラを眺めていると横から声をかけられた。
「冬麻も後からビラ配りだったよな?」
「うん、そうだよ。」
確か、最初にホールの仕事でその後にビラ配り、最後に自由時間だったはず。
それを伝えると「そっか。」と言われる。
「じゃあ自由時間は一緒に回れるな。」
「夜宵も同じなの?」
役割表をあまりよく見ていなかったので聞くと「ああ」と頷かれた。
「そっか、なら3年A組のパウンドケーキ食べたいな。」
そう言うと「ほんとに甘いの好きだな。」と笑われる。
夜宵だって甘いものは好きだろと反論しようとした矢先、女子に声をかけられた。
「ちょっと2人とも!
早くこっちきて準備して!」
「おー、ほら行くぞ。」
「あ、ちょっと!」
完全に言い逃げだ。
反論されるのわかってて逃げたな。
このやろうと後ろ姿を睨みながら作業を始めた。
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