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72話
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そこで目が覚めた。
荒い呼吸をなんとか整え時間を確認するとまだ3時にもなっていなかった。
『逃がさないから。』
夢の中で真空に言われた言葉を思い出してゾッとする。
自意識過剰だと言われればそこまで。
それでも、その言葉が頭を支配してならない。
指先が冷たくなってくるのがわかる。
なんであそこまで僕を連れ帰ることに固執するのか。
昔はあんなに嫌っていたはずなのに。
そう考えているうちに、キスマークをつけられたところをガリガリと掻く。
気持ち悪さしかない。
だんだん自分の身体自体が汚れているように思えてくる。
だんだん気持ち悪さから体が震えてきた。
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