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「あ、ちょい待て」
「――えっ、や、やめるの?」
「いや、そうじゃなくて…」
一瞬で夕飯抜き宣言された部活帰りの中学生みたいな顔された。
そんな全力で残念がらなくても。
俺の身体をソファに押し付けて、上から覆いかぶさって足を持ち上げようとしたから、その手をハッと制する。
「…あー、後ろからでいい?」
「えっ…お、お顔が見たいな」
そう言われて少し視線を彷徨わせるが、でもやっぱり嫌だと俺はくるりと身体を反転させた。
うつ伏せになって、柔らかいクッションに顔を埋める。
「梅乃くんのお顔見たいな…可愛いのに…」
残念そうなのは分かるが、足上げて女みたいにセックスするのに抵抗を感じる。
自分が今までしてきたことを逆にされんのかと思うと、居たたまれなさすぎる。
「あーもう、別にいいだろ。後ろからが嫌ならやめ――」
「どっちでもいいです」
食い気味で興奮した声が返ってきた。
もう我慢の限界らしい。
どっしりとしたモノを後孔に宛行われて、咄嗟に奏志の手を引っ張る。
綺麗な長い指先を勝手に咥えて、これから来るであろう衝撃に備えた。
「…ふふ、気にしないでたくさん噛んでくれていいからね」
髪を優しく撫でられる。
どれだけがぶがぶ噛んでも俺からの痛みを嬉しそうに受諾するコイツは、どうやらMの気質もあるらしい。
――直後、内臓を圧迫するような衝撃が身体に訪れる。
「――っは…」
ズブズブと狭いそこを押し入ってくる感覚に、ギリ、と咥えた指を噛んで耐える。
今回は衝撃に備えていたつもりだったが、やっぱりどうしても苦しい。
散々慣らされてはいたが、それでも無理やりこじ開けて異物が押し入ってくる感覚に背中が弓なりに撓る。
「…っ可愛い。可愛いっ…。大好きっ…」
しっかりと根本まで中に埋めて、奏志が酷く荒い呼吸で俺を抱きしめてくる。
その肌はもうじっとりと濡れていて、こめかみから滴る汗が俺の背を濡らす。
「…はぁ、苦し…」
「ご、ごめんね…痛いかな…っ。き、嫌いにならないで…っ」
「…んっ、ならない…。ならないけど…っ」
嫌いになったりはしないが、苦しい。
俺の腹ん中いっぱいに入ったコイツのモノが、どんどん俺の呼気を奪っていく。
「…はっ、梅乃くんの中に入ってるなんて…すごい。ゆ、夢みたい」
感動したように言ってるが、奏志の息遣いも酷く苦しそうだ。
「はぁ、もう動くね。もうちょっと待ってあげたいけど――」
まあ、出来るわけねーよな。
知ってた。
それでもいきなりガツガツと責め立ててくるようなことはせず、必死に堪えているんだろうが俺を気遣うように腰を動かされる。
「…っく、あっ…う…っ」
張り詰めたものが、何度も狭いそこを押し入ってくるような感覚に、必死に耐える。
たまらなく苦しかったが、それでも一定のリズムで繰り返される律動が俺の身体を徐々に慣らしていく。
「――っあ」
しばらくの後、明らかに他とは違う感覚のある場所に触れた。
さっきまで散々指で慣らされて、快感を生み始めていた箇所。
驚いたように身体を強張らせる俺に、奏志のさらりとした髪が頬に落ちてくる。
「…ここが好きかな。一緒に気持ちよくなろうね」
甘く耳元で囁かれて、心臓がギュッと掴まれる。
そのまま今度はそこ目掛けて腰を緩く動かされて、徐々に違和感から快感へ変わっていく感覚に自分でも瞠目する。
「…っはぁ、んっ…あぅ…」
堪らず咥えていた奏志の指を舐めたり甘噛したりしてなんとか気を逸らす。
そうしないと、あっという間に快感に飲まれてしまいそうだった。
「――ちょ、梅乃くん、そんなことされたら…っ」
堪らない、といった様子でガツッと腰を揺さぶられた。
声にならない悲鳴が漏れて、視界に星が飛ぶ。
「…はっ、もう無理。愛してる。大好き――」
「やっ、あっ、あっ――」
さっきまでなんとか我慢していたのに、あっという間にガツガツと律動が早くなる。
覚え始めた快感があっという間に大きくなって、必死に我慢していた声が漏れ出ていく。
「――えっ?」
不意にぐるりと身体を反転させられた。
前からすんのが嫌だからわざわざうつ伏せになったのに、思い切り片足を持ち上げられる。
「おい、何して…っ。この体勢嫌だって――」
「好き。可愛い…。たくさんお顔見せて…っ」
奏志と目が合って、羞恥にドカッと身体が熱くなる。
恥ずかしくて視線を伏せたら、結合部やしっかり勃ち上がっている自分のモノやらがもろに視界に入って、もう目眩がしそうだった。
男同士なのに、と俺の中に僅かに残る罪悪感が羞恥に拍車をかける。
「…どうしよう。すごく綺麗。こんなの、全然持たない…っ」
俺の心境なんて全く分からないコイツは、早漏宣言しながら荒々しくシャツを脱ぎ捨てる。
引き締まった身体が露わになって、バクリと大きく心臓が跳ねた。
何だかんだ言ってもやっぱりコイツはめちゃくちゃイケメンで、熱に浮かされた視線で見つめられて背筋がゾクゾクとした。
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