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「大好き。おかえりなさい。大好き…大好き」
家に帰ると変わらず好き好き言われながら玄関先で抱き締められた。
力強い手にがっちりとホールドされて、全く身動きが取れない。
「…ん、梅乃くん、煙草と焼鳥の匂いがする」
「おお、すげえな。焼き鳥がメインの居酒屋行ってきた。煙草は先輩が吸ってたな」
コイツ俺の匂いでそのうち行動把握とか出来るようになるんじゃないだろうか。
俺の首筋に顔を埋めて、甘えるようにスンスンと鼻先を擦りつけてくる。
デカイ図体のくせに相変わらず犬みたいな奴だ。
よしよしと手を伸ばしてその頭を撫でてやると、キスを強請られた。
素直に目を閉じたらすぐに重なった唇が、俺の舌を求めてくる。
玄関先の壁に押し付けられながら、急くようなキスをたくさんされた。
今日一日ずっと俺を想って、ずっと待ち侘びていたんだよと言われているようなキスだった。
「…っはぁ、遅くなってごめんな」
少し離して謝るが、緩く首を振って再び唇を重ねられる。
返事する間も惜しいと、俺の身体を撫であげる手が確かめるように必死に触れてくる。
吐息ごと飲み込むようなキスに脳が蕩けて、自然と腰が落ちていく。
だがしっかりと腰に回った奏志の手に引き寄せられて、何度も何度も口の中を堪能される。
「――わっ」
不意に抱え上げられた。
相変わらず悔しいほど人の身体を軽々と持ち上げて、奏志はリビングへと歩く。
昼間は構いすぎて引っかかれたくせに、今はすり寄ってきた猫をガン無視して俺をソファへと座らせる。
優しく俺の頬を撫でながら、ソファの前にしゃがみこんだ奏志が俺を見上げた。
「…疲れてるよね。ごめんね」
「いや、いいよ。もっとお前に触りたい」
「……っ」
見事に奏志の顔が首まで真っ赤に染まった。
大学始まったらこんな生活なんてきっと出来ねーし。
すぐにソファに押し倒されて再びキスをされる。
「…はぁ、もっと可愛がらせて」
あっという間にコイツのペースだ。
意図した手付きで身体を撫でてきたから、それはちょっと待てとその身体を押す。
「し…仕事してきて汗くさいし、まだ風呂も入ってねーから」
「大丈夫だよ。お風呂入る前の梅乃くんの匂いのほうが大好きだよ」
「おい。お前どんどん変態気質が――」
俺のツッコミの言葉はキスで遮られた。
再び深い口付けを交わしながら、俺の上着を脱がしネクタイを解いていく。
この流れ、やっぱりどう考えてもアレだよな。
「…す、すんの」
「うん。したい」
素直かよ。
手酷くされた最初の行為以来、何度か抜き合う行為はしてる。
ただあれ以来奏志が俺に最後までしてくることはなかった。
「…っあ」
身体を撫でる手がシャツの上から小さな突起を探り当て、優しく引っ掻かれる。
この行為をする度にしつこく弄ってくるせいで、女でもないのに快感を生むようになってしまった。
俺の反応を見ると唇を滑らせ、白いシャツの布地の上から舌を這わせてくる。
濡れた染みを作りながら乳首に吸い付かれ、ビクリと身体を震わせた。
「――っこら、やめ…っ」
「ん、梅乃くんの好きなところだよ。大丈夫だからね」
好きなんて一言だって言ってないのに、俺の反応を見て勝手に判断しているらしい。
悔しいことにビクビクと身体を震わせて悶えてしまう。
「…あっ、う…や…っ」
「気持ちいいね。すごく可愛い顔してる」
その言葉にカッとなって思わず顔を腕で隠す。
いちいち人の状況言葉に出してくんな。
「――わっ」
俺が見てないのをいい事に、今度はズボンの上から下半身へ手を伸ばされた。
意図した手付きで数回撫でられた後、ベルトを外しに掛かる。
「…っお前な、仕事から帰って来て速攻する奴があるかよ」
「大丈夫だよ。怖いことしないからね。梅乃くんが気持ちいいことしかしないよ」
「いやそういう問題じゃなくて…」
だがコイツの手は止まらない。
そしてなんだかんだ言いつつ完全に布を押し上げている俺のモノもどうかと思う。
社会人になったとはいえまだ10代で、思春期真っ盛りなのだから仕方ない。
奏志の手が下着の中に入り込んできて、既に勃ち上がったそれを捉える。
熱くて大きい手のひらに全体をしっかりと包み込まれて、ゆるりと擦られた。
堪らず俺は身を捩って頭を振る。
「は…っ、やだ、待て…っ」
俺の反応をしっかりと見ながら気持ちいいところを扱いてくる。
「梅乃くんの声大好きだよ。もっと聞かせてね、いっぱい可愛らしい声出してね」
「…っざけんな、そんなの出てないっ…あっ、あっ」
言いながらせり上がってくる快感に必死に耐える。
思わず奏志の肩口に額を押し付けて、堅く目を閉じた。
「も…すぐ出るから…っ。奏志…手、離せ…っ」
「たくさん気持ちよくなってね。俺の手で気持ちよくなる顔見せて」
肩口に伏せていた頬を無理やり取られ、まじまじと見つめられる。
好きな奴に触られているというだけで気持ち良くてたまらないのに、無自覚に煽る視線と言葉責めで身体が昂ぶってしまう。
「――やっ、見んなっ…あっ、あぅ…」
容赦なく気持ちいいところをゴリゴリと擦られて、俺はだらしなく背を仰け反らして奏志の手の中に白濁を吐き出していた。
人のイクところを興奮した面持ちでガン見されて、恥ずかしくて堪らない。
出し切るまでビクビクと収まらない俺の姿を奏志は瞬きもせず見つめると、荒々しく息を吐き出した。
虚ろな目が酷く扇情的な視線を俺に寄越したが、耐えるように一度眉根を寄せて目を閉じる。
それからゆっくりと俺を離した。
「…お風呂入ろうか。すぐ沸かしてくるね」
「――えっ、お前してねーじゃん」
「俺はいいんだよ。梅乃くんは仕事で疲れてるんだから、ゆっくりお風呂入ってね」
そう言って後処理をして立ち上がる。
自分は顧みず俺を気遣うイケメンぶりだったが、その股間は思いっきりテント張っている。
どうやらめちゃくちゃ我慢してくれているらしい。
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