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あの日のお話3
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しばらくお互い沈黙が続いた。
(言っちゃった……どうしよ)
『…』
修平俯いたまま何も言わないし…
こんなの耐えられない
「で、でもね今日言ったのには訳があるんだ。
もう僕ら大学からは別々になるでしょ?
それに修平には、彼女もいるし…」
『…だからなんだよ』
「だからって…
だからこそ今日のこの時に言うしかないって思った。
もう会えなくなるかもしれないけど言うって
決めたから」
『……いつから、俺のこと好きだったの』
唐突に質問されて思わず目が合った瞬間、伏せてしまった。
修平の目を見ないようにしながら続ける
「…高校2年からだよ。
修平、彼女出来たこと僕に報告して来たでしょ?
あの日だったんだと思う」
『…悪い。何も知らずに』
「いや、翔平が謝ることじゃないよ。
勝手に好きになったの僕だから…」
『…』
「…」
また、だ。
今まで一緒にいてこんなに居心地が悪かったことってあったっけ?
(この後、なんて言えばいいの……)
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