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好きな人4
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今日は4限目までで学校が終わりだったから、またいつものように折と帰り道につく。
折「…」
なんだか折が静かだ。
いつも折の方から話題を振ってきてくれたり、彼氏の話を聞かせてくれるのに今日は一切話さない。
僕「折?なんかあったのか?」
すると折は立ち止まり、俯いた。
折「…ごめんね、翠」
僕「なにが?」
折は泣きそうなのか唇をかみしめている。
折「オレのせいで……オレのせいで
花森になんか言われたんでしょ?」
_________え…
僕「な、なんでそれ…」
折「実はあの時、オレんとこの授業早めに終わったから
翠の教室まで向かってたんだ。
そしたら教室の前で二人が言い合ってるの見て、」
僕「…そういうこと」
折「本当、ごめん。
オレのせいで翠まで変な目で見られて、さ」
僕「そんなこと!」
折「あるよ。
だってホモなのは合ってるし…
これから先もオレは翠が大好きだし、庇ってくれて
凄く凄く嬉しかったけど…でも」
僕「やめないから、僕」
折「_________へ?」
僕「折が言おうとしてること、何となくわかるよ。
僕折と一緒に居たいから。
一緒に居るの辞めたりしないから」
その瞬間折の目から涙がポロッとこぼれ落ちた。
折「………翠」
僕「周りの目なんか気にしないでいいんだよ…
仕方ないじゃん好きになっちゃったんだから」
折「…うん、うん。
ありがとう………翠」
折の涙を拭ってやると少し笑顔が戻った。
改めて折が大事な友達なんだって思い知らされた出来事たった。
そのあとはいつもの折に戻り、うるさいぐらい恋バナを聞かされた
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