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好きな人9
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奈美が家に入るまで見送ると僕も家に入る。
蒼「兄貴、修平ママどしたの?」
僕「修平、また家帰ってきてないんだって」
蒼「え!まじで?なんで?」
蒼もあの頃の修平の様子は知っていたから、「またか」って顔をしている。
僕「…わかんない。」
(てか今更だけど大学生にもなって家に帰らないだけでそんな心配するもんなの?笑)
奈美さんは昔からものすごく心配性だった。
だから修平も奈美さんのそういうところが嫌い、うざいといつも文句を言っていたっけ…
蒼「ちゃんと仲直りしてよ?
兄貴と修平」
僕「…」
" 仲直りも何も喧嘩したわけでもないよ "
そう言いかけてやめた。
蒼のことは弟として、家族として信頼してるけど、やっぱり兄である以上言えることと言えないことくらいある。
僕「わかったよ、蒼」
適当にそう返事する。
ていうか今更だけど、僕また修平の大学先聞けてなくない?
それ知らなかったらだいぶきついよね?
聞けばよかったぁぁと頭をかきまくる。
蒼「あ、兄貴?大丈夫?(引)」
蒼に引かれてるけどそんなの知らない。
本当ちゃんと聞けばよかった。
でももう今更遅い。
てかもう会わないって決めたんだし、奈美さんには悪いけど僕は探したりなんかしない。
酷いかもしれないけど、それが僕の答えだ。
たまたま見つけたりしたら報告はするつもりだけど…
なんかまた一層性格が悪くなったなぁ僕
と感じたある日の夜だった。
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