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好きな人13
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なんとかあの体制は我慢して、修斗の顔が近くにあっても目が合わないように眠いふりをしてずっと目をつぶっていた。
そして人はどんどん減っていって、あっという間に修斗が降りる駅に着いた。
修斗「先輩、なんか今日はごめんね!
気をつけて帰るんだよ?」
" 気をつけて帰るんだぞ?翠 "
いつかの修平の言葉がフラッシュバックする。
僕「あ、あぁ。
ありがとう」
修斗「…」
" まもなく、ドアが閉まります "
電車内にアナウンスが流れる。
僕は出来るだけ修斗を見ないようにと、「じゃあね」と手を振って背を向けた。
プシューッ
電車の扉が閉まる。
やっと、あのドキドキした時間が終わっ_______
「…先輩」
ビクッ
耳元で囁かれる。
その声の主は、もちろん
僕「…し、修斗…なんで」
先ほどの駅で降りたはずの修斗がなぜか目の前に。
僕「降りたんじゃなかったのかよ…っ」
修斗「だって何か先輩が悲しそうな顔してたから。
心配になっちゃって着いてこうかなぁって」
______悲しそうな顔?
僕がいつそんな顔をしたというのか。
僕「だ、だからってそんな無駄足使うことないじゃん」
修斗「俺が決めたの。
先輩はほっといて」
唇を尖らせてフィッとそっぽを向かれる。
修斗は天然な上に、相当な頑固らしい…
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