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久々の再会4
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もう少しで電車が来るというのに涙はまだ止まらない。
仕方なくトイレに入る。
ふぅと深呼吸をして涙を拭うと
(…よし)
心の中でそう呟くと外へ出た。
その時だった_________
「先輩?」
この声_________________
僕「し、修斗…」
修斗「なんか目赤いけど、どうしたの?」
僕「…っ」
修斗が急に僕の頬に触れて来るからびっくりした。
修斗「あー、ごめんごめん
俺小ちゃい兄弟いるから、こういうこと
普通にしちゃうんだよね」
僕「…うん、大丈夫」
修斗「大丈夫じゃないよね?
なんかあったでしょ」
パッと目をそらす。
(なんでわかるんだよ、ばか)
僕「別に?てか練習は?」
修斗「キャプテンが体調不良でさ、しかも他にも数人
体調不良者出てたから中止ー」
僕「そ、そうなんだ」
修斗「先輩こそ、こんなとこで何してんの?
家、次の駅でしょ」
僕「ちょっと、本屋に寄りたくて
ほら、すぐそこのあの本屋」
修斗「あー!あそこめっちゃいいよね」
他愛ない話で誤魔化してはいるけど、多分修斗は何かに気づいてる。
僕が" 何か "を隠してることも。
(バレる前に帰ろ)
僕「じゃあ僕、そろそろ帰るね」
修斗「まって」
手首をギュッと掴まれた。
僕「_________!」
力強くて、男らしい手…
僕とは大違いだな
ってそんな場合じゃない!
修斗「…これからちょっとでいいからうち来ない?」
僕「えっ、なんで?」
修斗「聞きたいことがある」
僕「!」
本当は手を振り払って帰りたいけど、頑固な性格の修斗にはきっと叶わないだろう。
今日はもうご飯も朝から用意して来たし、別に行ってもいいんだけど何を聞かれるのか怖い________
僕「す、少しだけなら…」
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