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いつも通りじゃないどころじゃない!!
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修斗「俺さ、多分いつの間にか本気で先輩が
好きになってたんだ。」
僕「…」
修斗「でも自分勝手にキスなんかして、勝手に告白して
もういつも通りじゃいられないでしょ?」
僕「…まぁ……」
修斗「…だよね。
俺昔からそうなんだよ。
急に好きになって急にすごいことしでかすし」
僕「(たしかに)」
修斗「なんか勝手にキスしといてあれだけど、
俺もうこれっきりにする先輩と関わるのは。
修平さんと幸せになってよね」
僕「だ、だからなんでそう__________
修斗「気づいてないだけで、先輩は修平さんが好きだよ」
僕「…好きじゃないよ。
それに彼女いるし修平」
修斗「ほら、嫉妬でしょ?それ」
" 嫉妬 "
これ、嫉妬なの?
修平に彼女がいるって考えたら嫉妬になるの??
僕「し、嫉妬とかじゃなくてべつに本当に好きじゃ
ないから!変なこと言わないで」
修斗「いつか、わかる日がくるよ。
いくら鈍感な先輩でも気づく日がくる」
気づくってなんなんだよさっきから。
僕は本当に友達として修平が好きなんだってば。
修斗「とにかく、先輩きっと俺のこと怖がるだろうし
必要以上に話しかけたりするのはやめる。
本当、自分勝手でごめんね…」
修斗は僕の唇に触れると
さっきの感触を消すように何度か指でキュッと擦った。
修斗「じゃ、俺そろそろ行くわ」
修斗が僕に背を向けて屋上から出て行こうとしている。
なんだかなにかが終わってしまう気がして、怖い。
僕「ま、待って…」
修斗「なに?」
でもその先の言葉は言えず、僕は黙って俯いた。
なんで呼び止めたんだ。
頑張れ、僕。言えるだろう__________
僕「…なんでもない」
修斗「…そう。
じゃあ、行くねごめんね先輩」
ガチャン
修斗が出て行ったドアの閉まった音が頭の中でグルグル響く。
僕「本当、自分勝手なやつ………」
僕はその場に座り込むと少しだけ泣いた。
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