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気まずい関係6 side修斗
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先輩と話さなくなってから
もう何日経っただろうか
数えてもいないけど
廊下とか、電車で会ったりしても
話しかけずにいられてる自分を褒めたくなる。
先輩と関わらないようにする
そう決めた理由はいたって単純。
先輩と関わったらもっと好きになって触れたくなる。
それ以上を求めてしまうし、好きになって欲しくなる。
「好き」と言いたくなる。
全部全部
先輩からしたら困ることばっかりだ。
だからこそ俺は先輩から離れることを決めた。
離れたいと思った。
これ以上先輩といたらおかしくなりそうだ。
俺は先輩が好きなのに、先輩は俺を全く見てなくて
修平さんへの想いにも気づいてない。
俺はそれを手助けするのは絶対にしたくない。
せめて自分で気づいて、俺を拒絶してほしい
でも、もう無理だった。
実を言うと今日、電車に乗る前から先輩がホームにいるのは見えていたし知っていた。
同じ車両に乗ってしまったことも。
電車が揺れた時先輩がドアに背中をぶつけたのはたまたま横目で見えてしまって助けざるを得なかった。
そして今に至る。
先輩に壁ドンみたいな形で
周りの乗客から守ってしまってる自分がいる。
好きな人が困ってるのを見て見ぬ振りできるか?
こんなのただのカッコつけかもね
でも俺はやっぱり自分から言ったことを守れない
自己中人間みたいだ。
やっぱり先輩と話したくて、目線を交わしたくて
とにかく接したくてたまらないんだ。
先輩ごめんね。
こんな俺だけど話しかけるぐらいはやっぱりしたい。
なんて言ったら先輩怒るかな_____________
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