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元どおり
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「おはよー!」
「おっはー!俺今日寝坊したんだけどw」
朝
クラス中が授業が始まらなければいいのにと
友達との会話を楽しんでいる。
またいつも通りの、本当に元どおりの一日が始まる
トントン
不意に肩を叩かれ振り返ると_______
ブニュッ
「ぷっ」
そこには僕のほっぺに人差し指を突き刺す満面の笑みの折が。
僕「おいっ折!」
折「ふふふっ
おはよぉ翠ー♡」
本当、ちょっかいかけなんだから。
僕「おはよー。元気?」
折「うん!!
昨日遊んだんだー」
噂の彼氏の話か。
僕「そっか!楽しそうで何より」
折「もう楽しくて楽しくて
久々にこんな楽しい恋愛してるって感じ」
幸せそうだなぁ…
いっときはすごい落ち込んでたからどうなるかと思ってたけどラブラブそうでほんとよかった。
思わず折の頭を撫でてしまった。
僕「…よかったね、ほんとに」
折「うん…ありがとう翠」
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お昼休み
ボーッとしてたらお弁当を作るのを忘れてしまっていた僕。
仕方なく売店へ向かう。
折は相変わらずせっかちで「早く帰ってこないと食べちゃうからねっ」とメールで急かしてくる。
「はいはい、ごめんね」
とだけ打ち返し、売店へと走る。
すると売店に修斗らしき姿が。
列の三番目に並んでいる。
手には焼きそばパンとメロンパン、サンドイッチにコーヒー牛乳。
部活やってる子の食欲って凄いよなぁ…
僕とは大違いだ。
そんなことを考えながら列に混ざる。
しばらくすると会計を済ませた修斗がこちらに気づいた様子で近づいてくる。
修斗「……おはよう、先輩」
ニカッといつも通りの笑顔で話しかけて来た。
昨日、あの話をして本当に良かった。
もうあんな無感情みたいな修斗を見なくて済む。
我慢せず話したいときに話して、会話ができる。
こんなイキイキした修斗を見るのは久しぶりで、
とてもほっこりした気分になった。
僕「おはよう、修斗」
僕もニコッと笑って見せると、プルプルと修斗が震えだした。
僕「し、修斗?」
修斗「せ、先輩。
オレ、また話せてすげー、すっげー嬉しい!」
カァッ
なんか顔が熱くなった。
たかが僕と話すぐらいで、
こんなに幸せそうに笑ってくれる奴
他にいるか______________?
きっといない。
だからこそ今度こそは傷つけないように大切にしよう
僕「……僕も、嬉しいよ」
それだけ返すとパンを選び僕も会計を済ませる。
修斗と廊下で別れると、携帯のメールボックスを開く。
僕「やばっっ」
そこには15分前に折からのメールが何件も。
「みーどーりー???まだ???怒るよ?」
「ねぇ!もう10分たってるよ?」
「おーいー!!!!!!」
そのあと、教室に戻って折に謝りまくる僕だった。
(そしてなんだか、折がすぐ振られる理由がわかったような気がしたメールだった笑)
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