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大丈夫だよ4
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そのあと、しばらくしてから僕も風呂場を出てリビングへと向かった。
修平はリビングの椅子に座りながら、
バスタオルで髪を拭いていた。
服をきちんと着ていたから着替えは自分でできたらしい。
僕「……お、なかすいたよね。
なんか食べる?」
修平「…いい」
修平は一切こっちを向かない。
僕も少し気まずくて、俯く。
今日に限って蒼は塾に行っているため遅くまで帰ってこない。
まぁ蒼が帰ってきてところで、なんだけど_____
僕「………」
修平「……俺といるの、嫌じゃないのか?」
ドキッ
僕「____________え」
急に話しかけられて肩が揺れる。
心臓が、速く、脈を打つ______
僕「どういう、意味?」
修平「わかるだろ…高3の時のことだよ」
僕「………」
" 高3の時のこと "
あの日僕がした、
してしまった、告白のことだろう。
『きっと』ではなく『完全に』そのことだろう
(……そんなこと急に言われても、なんて言ったらいいんだよ……わかんないよ)
僕「えっ、と…あの時は本当にごめん…」
修平「……」
僕「今更だから、嘘に聞こえるかもだけど、
本当はずっと伝えるつもりなかった」
修平「……」
僕「本当は結構前から、修平にあの彼女ができた時から
モヤモヤしだして、好きだって気づいた。
でも絶対気持ち悪がられるのも、振られるどころか
相手にされないことも、予想してた」
修平「……」
僕「でも、いざあんな風に言われると……
思った以上に苦しくてさ、拒絶されるのが
失望されるのが……」
修平「……」
修平は僕がぽつぽつと話す一言一言になにも反応せず、静かに話を聞いていた。
何か言いたげでも、僕の話に少しの興味も、何にも存在しなさそうな、そんな顔だった。
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