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Story10
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「珂神。俺とセックスしない?」
こんな爆弾発言が落とされたのは放課後の屋上での事だ。
ただ黒木に呼び出されて来ただけだっだ。
『...自分が何言ってんのか分かってんのか?』
「もちろん〜♪俺ね男も女もどっちもイケる訳よ」
『いやそんなのどうでもいいけど。する訳ねぇだろ』
「釣れないなぁ。セックスはいいよ?嫌なこと全部忘れられる」
黒木が男も女もイケるとかいうのはどうでもいい。何故なら俺の恋愛対象は男じゃないからだ。
それに俺は......
「あ!もしかして童貞?」
『っ!』
「当たりか?」
『...黙れ』
「へぇそうなんだ」
『別に、相手がいなかっただけだ』
「ふーん...じゃあさ」
黒木はベンチからスっと立ち上がると俺の前に立った。
それほど身長差がある訳では無いが年の差からか大きく見える。
『童貞より先に処女卒業しよう』
『どういう事だ』
「俺が珂神に挿れればいんだよ」
『!?!?』
挿れる...つまりは受け。下になるということだ。
それなりに知識はあるものの、男とのヤり方なんてものは知らない。大体そんな場所ないだろう。
『お前なんかとするかよ。それでも"せんせー"かよ』
「お!初めて先生と呼んでくれたな〜?」
『くっそポジティブ...うぜぇ』
「大丈夫。俺金あるからね。バレても何とかなる」
『最低』
「まぁ大人なんてそんなもん。で?ヤるの?」
『だぁからヤらねぇって言ってんだろ。そんなくだらない事が用ならもう帰る』
俺は鞄を雑に取り、屋上の出口に向かった。瑞稀の誘いも断って来たというのに呆れた。
前の俺だったら呼び出されても来なんてしなかっただろう。
だが少し...ほんのすこーしだけ黒木に慣れ始めてきていたためちゃんと指示どうりに来たのである。
「コウ」
『!?え、わっ』
振り向くとすぐ目の前に黒木の顔があった。それは今まで見たことないような真剣な顔だ。
不快にも綺麗だなんて柄にもないことを思った。
「俺さ、セックスしないと生きられないんだ。いやほんと」
『...本当だとしても俺じゃなくていいだろ』
「でも教師と生徒ってのもなかなかいいだろ?」
『やっぱ最低』
「じゃあこれ飲んで」
『何だよこれ』
渡されたのは飴のようなものだった。
袋には何も書かれていないがたしかに飴だ。
「いいからいいから。ほらあーん」
『ちょ、無理やり口っ!やめ...ん!』
黒木はその飴のようなものを無理やり口に押し込んできた。
それはとても甘くて味もやはり飴だ。
その次の瞬間、一気に身体が熱くなっていくのを感じる。なんだこれ...。
※3月23日訂正しました
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