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「今年の1年、可愛い子多くね?」
「あの子とかいいじゃん?」
いつもと同じ。
くだらねぇ話で盛り上がって、授業は寝て過ごし、可愛い子見つけてはナンパ三昧。
今日も1年の教室で可愛い女の子とおしゃべり。
「…そこ、通りたいんですけど。」
黒い髪が良く似合う白肌のその子は、そう言って俺を睨む。
「わざわざ後ろから入んなくても良くない?」
同じクラスの子だって言うのに酷い言い草だね。
生憎俺は香水を付ける様な女の子に勃たないんだよね。
勿論、女の子はみんな好きだけど。
「あぁ。ゴメンね。今退くよ」
「…どうも。」
あの子が後ろのドアから入った理由は席が1番後ろだからだ。
確かに前から入るより楽だしね。
「君たち…あの子、名前何て言うの?」
「え~。何だっけ~?」
「覚えてな~い」だって。
天然なのかな、きっと。
まぁ、そんな事はどうでもいい。
知らないのなら本人に聞けばいい。
俺は教室に入り、あの子の元へ向かう。
一つ前の席の椅子に向かい合うように座り、話しかける。
「君、何て言うの?」
つまらなそうに窓の外を見ていた瞳が、ゆっくりと俺の姿を映し出す。
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