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恋心
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僕が中学に上がって、正兄ちゃんは大学生、律兄ちゃんは高校生になった頃。
小学生の時は早い子は好きな子が出来たり彼女なんかもいたりする子もいたけど、僕は良くわからなかった。
それが、中学に入るとあの子が可愛いとかあの子はどうだとか友達の間では恋愛の話が増えてきて、でも、僕は言葉では可愛いねって言うけど実際は正兄ちゃんの寝癖姿の方が可愛いし、律兄ちゃんの寝顔の方が可愛いって思ってた。
小学生の時はお兄ちゃん達と居たくて一緒にお風呂に入ってたけど、中学のいつ頃だっただろう裸を見られるのが恥ずかしくて入らなくなったし、お風呂上がりのお兄ちゃん達を見てドキドキした。
一緒に居られるのは嬉しいのに、一緒にいるとドキドキが煩くて部屋に閉じ篭ったりもして、皆が学校で何かあったんじゃないかって心配してくれるから、申し訳なくてドキドキを我慢して部屋に閉じ篭るのを止めた。
そして、このドキドキが恋なんだって気付いた瞬間、納得したのと同時に自分は変なんだって、兄弟に、ましてや男の人を好きになるのはおかしんだってショックだった。
けど、それを誰にも言えも相談も出来なくて、でも前みたいに閉じ篭ったら皆が心配するから平気な振りして、僕は女の子が好きなんだって偽って毎日を過ごしてた。
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