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幸海(こうかい) 1 R18
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「雫」
呼ばれて目線だけを律兄ちゃんに向けると、真面目な表情の瞳とかち合う。
トクン
心臓が一つ大きく鳴った。
「オレまだ起きてる雫としてないんだけど?」
律兄ちゃんの指がゆっくり僕の唇に触れる。
どう答えていいのか分からない僕は、律兄ちゃんを見つめたまま動けなくて、人差し指が唇の上を滑るように動く。
この時の僕はまだ寝起きだったからなのか、律兄ちゃんの瞳の中の熱が移ったからなのか、寝起きだからとか、朝だからとか、そんな事忘れて大好きな人との甘い時を素直に受け入れてしまったんだと思う。
「ふぁ、ン……ん、ん、はぁ」
クチュリクチュリ、ピチャリピチャリ
「あ、んん…ン、ふぅ、ん」
律兄ちゃんの唇が触れたかと思うと急速に荒々しいモノになる。正兄ちゃんの包み込む様なキスとは対象的に律兄ちゃんのは食べられてしまう様なキスで、まだ不慣れな僕は着いて行く事も出来ず、ただ翻弄されるだけで、そんな中でも律兄ちゃんのキスは確実に僕の官能を上げていく。
離れた唇から熱い吐息が出て、僕ははふはふと呼吸を乱す。
「雫」
不意に呼ばれたかと思うと、少し冷たい唇が触れる。それが正兄ちゃんの唇だと分かった時には優しい、でも熱いキスに侵されていた。
「ふ…ん、んん……はぁ、ン」
室内はくちゅくちゅと淫らな音と僕の口から漏れる甘い声に満ちていて、正兄ちゃんと律兄ちゃんから奪い合う様に長く交わされるキスに頭と視界はボヤけて、ただ酔いしれていた。
「ん、ぁ…ん、んんっ?!」
キスに酔いしれてた僕のシャツの下からスルリと人肌が触れる。
「ンンっ、ゃ…あ、んんっ!!」
それは、僕の脇腹をくるくると撫でると上へ上へと上がってくる。
擽ったさの中にゾワゾワとした小さな気持ち良さが混じって、抵抗する事もなく感じる。愛しい人から触れられる事に嬉しさ以外の感情で勝るものはなくて、2人のふくをキュッと握って快感と満悦の波に浸る。
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