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鳴り響く着信音…
その画面に表示されている相手は美仔さん…
やっぱりかなり怒っている。
そろそろ本当に帰らないとダメなのかもしれない。
帰ったら殴られるのは目に見えている。
だけど…帰らないと…
「怖い…」
初めてこんなに反抗したから
今回ばかりは何をされるかわからない。
もしかしたら殺されるかもしれない。
そんな不安で押しつぶされそうだった。
まだ家を出てから3日目だ。
今ならまだ間に合うかもしれない。
許してもらえるかもしれない。
確かにここにいる間は、久々に楽しいことだらけで
嬉しかった。だけどその反面、家に帰らないと何をされるかわからない…そんな不安でいっぱいだった。
「かえ…らないと。」
でも、司には大人しく家にいろって言われたのに…
どうしよう…
だけどこの恐怖はきっとここにいては
一生治ることはない。
ならやっぱり僕は帰る方を選ぶ。
ごめんね、ちゃんとお留守番できなくて。
鳴り響く携帯を手にして、早く早くと頭の中で連呼しながら、初めて来た時と同じ服を探しそれを着る。
そして玄関まで走って向かい、ドアノブに手を
かけようとした瞬間、それよりも先にドアが開いた…
「つ、かさ…」
顔を上げてみてみればそこに立っていたのは司で
初めて会った時と同じような怖い顔で僕を見下ろしていた。
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