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「つ、かさ…」
「今何しようとしてた?」
「違っ…」
「あ?違うってなんだよ?」
司は外に出ようとしていた佑月を抱え上げ
リビングのソファに放り投げた。
投げられた佑月は手にしていたスマホを握り
目をつぶって司の方を見ようとしない中、ずっと鳴り響いてる佑月のスマホは司を更に苛立たせた。
「うるせえな。誰からだよそれ」
「…美、、仔さ、ん…」
「お前は俺がいない間に帰ろうとしたわけか」
「ごめ、んなさ…い」
「そんなに美仔さんとやらの家の方がいいか?ここより。」
「違…う。」
「じゃあなんだよ?」
「…。」
「黙ってちゃわからないだろ?」
「帰り、、たい…」
その言葉に司は一瞬表情を変えたが、すぐに表情を戻し
とても冷たい表情で佑月に向かって言葉を放った。
「いいよ、帰りたいなら好きにすればいい。そのかわり、もう戻ってくるなよ」
「…。」
「…悪かったな無理に引き留めて。じゃあな。」
そう言うと司は佑月を置いて再び外に出て行った。
帰らなきゃ怖いから…
何をされるか分からないから。
ここにいれば安全なのは分かってる。
だけどこれ以上迷惑はかけられない。
それにアイツらにはストレスを発散する僕が必要なんだ
もし、そんな僕が何日も家にいなければ
美仔さんが警察に必ず届けを出すだろう。そんなことがあれば確実に司が悪者だ。
アイツらは嘘をつくのが得意だから…
だから、家を出るよ。
「ごめんね、、楽しかった…ありがとう」
誰もいない部屋にそう言って僕は家を出た。
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