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「つかっさん!それに佑月くん!!こんなにまた早く会えると思いませんでしたよ!」
「あの子誰?優さん知ってるの?」
「誰?気になる気になる」
「若の大切な人かな?ほらあの…噂になってた佑月くんだよ」
「ああ〜!あの子がね〜なんか…凄く綺麗だね…」
「今にも消えちゃいそうな子だね」
優くんの隣にいたのはおそらく双子であろう兄弟がいた。とても存在感のある2人で僕は目を見開いて驚いた。
あんな子まで…組にいるんだなと思うと
やっぱり人それぞれ色々あるんだなと改めて知る。
「司!双子!!オーラすごいね」
「そうか?ちょうど今仕事の話もあるし、気になるんだったら話してみろ」
コクコクと司の話に頷くと司は僕の手を引いて足を進め、さんと双子のいる場所まで向かった。
「ほら、佑月。」
「あの…白鳥佑月って言います。2人とも…オーラが凄くて…そのっ…綺麗で羨ましいです」
すると双子はお互いの顔を見合わせて同時に笑いだした。
「佑月くんっ…君面白いんだね!」
「本当本当!もっとやばい人かと思ってた〜」
「え…?何か変なこと言っちゃいましたか?」
「いや、全然〜僕らなんかより佑月くん…君の方が綺麗だよ。」
「そうだよ、なんか透明感があるっていうか…」
「…?そんな事はないと思いますけど。」
いきなり何を言い出すかと思えば、双子より僕の方が
綺麗?何言ってるんだろう。嫌味にしか聞こえないよ。
「若〜佑月くん無自覚ですか?」
「ああ…残念ながらな。」
司まで意味をわからないことを言うものだから
僕は思い切り司を睨みつけた。
それを司は気づくことはなかったけど、優さんが
アタフタしながらそれを見ていた。
「そ、それより!お前ら2人も名前を言わなきゃ!な?」
「あ、そうだったね、伏見琉樹で兄だよ。」
「僕は、伏見瑠衣で弟だよ。」
「「よろしくね〜」」
「よ、よろしくお願いします」
やっぱり双子なせいか、いきぴったりで僕は呆気にとられていた。何よりこんなに仲が良い兄弟が羨ましいと心から思った。
僕も両親が亡くならなければ…環境が変わらなければ…
晃くんと今も仲がいいままだったのかななんて今更思っても仕方ないのに。
「それで、山城と瑠衣は佑月と1日一緒にいてやってくれないか?その代わり今日の仕事はもうやらなくていい」
「俺と瑠衣ですか!?仕事がないのは嬉しいですけど!いいんですか?」
「ああ、大丈夫だ。その代わり明日から忙しくなる」
「わかりました〜あ、若!昨日の調べ物やっておきましよ」
「助かる。瑠衣は一度第2会議室に調べた資料を持ってきてから山城と佑月の場所へ行ってくれ。」
「了解です。」
そのまま瑠衣さんは先に自分の部屋に戻り資料を取りに行った。残された、桜庭さんと琉樹さんはまだ指示待ちのようだ。
「桜庭と琉樹は俺と一緒に第2会議室で今後について話し、計画を考える。」
「「わかりました。」」
「じゃ、先にデータ全て集めて行っててくれ。」
司の指示で2人も行ってしまい、残されたのは優さんと僕だけだった。そしてそのまま司は僕の方に寄ってくる。
「佑月、もう殆ど治りかけてはいるのはわかってはいるが、無理だけはするなよ。何かあったらすぐに山城か瑠衣に言え。わかったな?」
「うん。わかった」
「よし、じゃあ山城頼んだぞ。」
「はい、任せてください。」
こうして僕たちはそれぞれの場所に別れて
1日過ごす事になった。
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