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「瑠衣!?どうした!!」
「誠と凪が達川組に捕まった!」
「今日は見張りだけじゃなかったのか!?」
「僕にもわからないけど、多分運悪く見つかって拉致られたんだと思う。」
凪って人はまだ会ったことはわからないけど
司の仲間が…九条さんが…拉致られただなんてそんな…。
それに達川組って来る途中に司と桜庭さんが話していた組の事だ。だとしたら相当まずいことになっているんじゃないだろうか。
「とにかく、若と残りの執行部と他、若干名で今から向かうから早くきてって若が。」
「わかった。」
「佑月くんには悪いけどもう暫くここに居てって若が言ってたよ。」
「わ、かりました。」
「じゃ、早く行こう。」
どんなに危険な世界かは僕はまだわからないけど、
でも1つだけ言えることだって僕にもある。
実際に力にはなれなくても言葉だけでも伝えたい。
「あの!!みんな無事に戻って来てください!司にも必ず帰ってきてって…伝えてください。」
「わかったよ、ありがとうね…佑月くん。帰ったら僕とも話してね!」
「俺ともですよ!佑月くん!」
「はい、待ってます。」
そして、そのまま二人は行ってしまった。
やっぱり司の周りはいい人たちばかりだね。
とにかく今は僕もみんなが無事に戻ってこれるように
祈ることしかできないけど、それでも祈ろう。
みんなどうか、元気に帰ってきて。またお話聞かせて。
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