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49.〜司side
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荒井や九条が他を潰してくれている間
俺は達川の若頭に銃を向けられたまま
黙ってそいつが隙を見せるのを待っていた。
「お前もこれで終わりなんだからな!少しは懇願してみろよ!助けてくださいってな!」
「…。」
「聞いてんのか!?さっきから俺の話を無視しやがって!今の状況がまだ理解できてねえのか?!」
「はぁ…少しは黙れねーのか、いつまでも餓鬼みたいに喚いてよ。」
「なんだと!?そんなに死にてえなら今すぐに逝かせてやるよ!」
そう言うと達川は俺に向けていた銃に力を入れて
引き金を引こうとした。
それに対して俺は引き金を引かれる前にそのまま
正面から走り、達川の前までいきそのまま鳩尾に
一発拳を入れた。
握られていた銃は下に落ち、達川もそれと同時に
床に倒れる。
「うっ…あ、、、」
「薬なんかやるからそんなんになっちまうんだよ。」
「くっそ…」
「もうわかったろ?今すぐ薬から手を引け」
「…まだ、、だ…」
そのまま、達川は眠ったかのように気を失った。
そんな風に見えてしまった俺はまだまだ詰めが甘かった。
達川は寝転びながら側に落とした銃を再び握りしめて
近くで他の奴らと戦っていた荒井に向けて引き金を迷う事なく引いた。
「荒井!!!」
銃声の音が今までで一番鮮明に聞こえた気がした。
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