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18歳以上ですか?
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司が目を覚ましてから2日目…
僕は司の意識が戻ってもなお、病院に居続けていた。
すると、司の荷物を整理していた僕に
司が話しかける。
「佑月、俺はもう大丈夫だから一回家に戻って休め。」
「やだ。」
「こんな場所にいても、なんもねーだろ?」
「司がいるもん。」
「はぁ…」
そんな深い溜息をつく司の元へと僕は近づき、
近くにあった椅子に座る。
「司は僕がいたら迷惑?」
「そういうんじゃなくて、お前のこと心配してるんだ。」
「心配?」
「そうだ。桜庭に聞いたぞ。俺が意識を戻すまで寝ずにずっと付き添っててくれたんだってな?」
「うん…」
「それは有り難いけど、俺のせいでお前が体調なんて崩したら元も子もないだろ。…だからわかってくれ。」
「わかった。じゃあまた明日来る。」
「ああ、ありがとな。」
そう言った司は僕の額に軽く口づけをし頭を撫でる。
「なっ!?」
佑月はキスされた額に手を当てる。
びっくりした…
そういえば、好きって言われたんだもんなぁ。
なんかこういうのってちょっといいかも…なんて。
僕はまだちゃんとは伝えてないから…
いずれは、はっきりしなきゃだめだよね。
「佑月、俺のはいいから自分の荷物まとめてこい。桜庭に迎えを寄越す。」
「う、うん!」
そう言って僕は急いで荷物を整理した。
それから2時間後、扉が開き桜庭さんが病室に来た。
「失礼いたします。」
「桜庭、悪いな。まだ仕事残ってるだろうに。」
「いえ、我々は若が第一優先ですので。」
そんな話している二人を見ていると桜庭さんと目が合う。
「佑月さん、準備はできましたか?」
「はい。」
「それでは、行きましょうか。」
「お願いします。」
佑月は先程用意した荷物を持ち、
桜庭さんについて行く。
「司!次帰る時は司も一緒だからね!」
「ああ、早く治すよ。」
「ふふっ!じゃあまた明日!」
「気をつけて帰れよ。」
「はーい」
そして、司の部屋を出た後桜庭さんが運転する車の
助手席に座った。
「佑月さんは今18歳でしたよね?」
「はい、そうです。」
「学校は行っていらっしゃるのですか?」
「学校…」
そういえば、最近は色々な事があって行っていなかった。
またみんなに心配かけてしまうかもしれない。
正直担任とはもう会いたくないんだけど…
「どうされましたか?」
「あの…通ってる学校はあるんです。でも最近色々あり過ぎて忘れていました。」
「そうですね、では明日若とお話しして今後どうするか決めて下さい。」
「はい。」
学校…といえば、美仔さんはなんと言って
僕のお休みをごまかしているんだろうか?
もし、警察に届けなんて出してたら、今更ニュースになっているだろうし。
いや。それにしてもおかしい。
なんであの日以来、携帯に美仔さんからの着信がないんだろう?
謎が多すぎる。
「佑月さん、着きましたよ。」
「あ、ありがとうございます!」
「お部屋までお荷物お持ちします」
「あ、はい。」
久々に司の家に帰ってきた。
今日はゆっくり寝ないとまた怒られちゃう。
風見さんに病院行った時に包帯は外してもらえたし
快適に過ごせるはず!
「それでは佑月さん、明日3時頃にお迎えに上がります。」
「はい、お願いします。」
「では、私はこれで。」
そう言うと桜庭さんは行ってしまった。
問題は何個か増えてしまったけど
司がいなきゃ解決しない話だし今日はもう寝よう。
そうして佑月は寝室まで行った。
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作者の月見里ふぉるです。
1週間お待たせ致しました。
そして度々申し訳ございません。
本日の投稿より、投稿の頻度が減ります。
今までは毎日1話投稿させて頂いていたのですが、
どうにも…今年1年間、本当に忙しい年となって
しまうようで、毎日…とはいかなくなりました。
今後は不定期での更新となります。
本当に申し訳ございません。
そして、この作品を待って頂ける皆様。
今後もよろしくお願い致します。
また、以前から描いていた新作を
近々公開致しますので、それと同時進行で
この小説も書いていきます。
新作につきましての詳細はまた別の機会にて
お知らせ致します。
今後もご迷惑をおかけしてしまいますが
何卒よろしくお願い致します。
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