アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
65
-
「佑月、お前も着替えろよ」
「えーめんどくさい。」
「着替えねぇと飯は抜きだ。」
ええ…さっきは沢山食わせてやるなんて
言ってたのに次は抜き!?
それたけは嫌だ
「い、今すぐ着替えるから!」
佑月は寝室に行き、着替えをクローゼットから
取り出し、服を着替え始めるが…
目に入ったのは後ろにあるベッド。
そういえば、家に帰ったらいい事するって…
「ええええっ!?」
もしかして…今日?
今日なの?
あわわわわわわ…!!!
ーーーガチャンッ
「なんだ、今の叫び声は?」
する司は僕の叫び声でドアを開ける。
そんな僕は着替えの途中でパンツは履いていたものの
上だけは着ておらず…唖然とした状態だった。
「つ、、かさっ…いやだ!出でって!まだ着替えてる!」
「あ?お前が叫ぶから何かと思って来てやったんだろ」
「へ、変態!戻って!!」
「あぁ、そういうことか。お前想像したな?」
「いやああああああ!!黙って!早く出てってば!」
僕は脱ぎ捨てた服を司へと投げる。
「可愛いところあるじゃねえか、飯の前にってか?」
「だーかーら!違うってば!」
「わかった、わかった。早く着替えろよ」
ーーーガチャン…
危なかった…
いや違う、もう終わった…か。
司に想像しちゃったことばれて…
あぁ、もう最悪!
僕は急いで着替え、ドアの向こうに行こうとする。
だがしかし、さっきの事があってなかなか
扉を開けずにいた。
「落ち着け、落ち着け。」
いつも通り。いつも通り。
ーーーガチャン
扉を開ければ料理を作っている司の姿が目に入る。
何をやっても様になるその姿は清く美しい。
「佑月、着替えたなら食器を取ってくれ。」
「へ…?」
てっきり、また何か言われると身構えていたのに
いつもの司に戻っていたので、あまりに驚いて変な声が出る。
「どうした。」
「いや、別に…」
「なら、頼んだぞ」
「わかった…」
意味のわからないまま、食器棚に行き二人分の食器を取り出し、司が料理をしている元へ行く。
司の包丁さばきは本当に綺麗だ。
素早く、なおかつ丁寧。
僕は司が料理している姿を初めて僕にご飯を
作ってくれたあの日から大好きだったりする。
「司、持ってきたよ」
「あぁ、ありがとう。そこに置いといてくれ」
「はーい」
何やら司は真剣に料理をしているらしく
完全に意識が僕よりも料理にいっていて
少しだけ気にくわない。
さっきはあれだけ見られて嫌だと叫んでいたのに
いざ、構ってもらえなくなると寂しい。
だから僕は司の背後まで行き、
司の腰に腕を巻きつけ顔を背中にくっ付ける。
「なんだ、佑月。動きにくい」
「…。」
佑月は少しだけ口に空気を含ませ
ムスッとした顔で黙り続ける。
「どうした…?」
「別にー。」
「なら、手を退かせ。作ってやれないだろ」
「嫌だ。」
意地でも離れるつもりはない。
だからと言って司に正直に寂しいだなんて言えない。
さっき自分から出てけとか…
離れるような言葉を司に向かって言ったから。
「素直になったかと思えば…。ほら、佑月思ってることを言ってみろ?」
「…。」
「言わないなら無理矢理この手を外すぞ。」
佑月は、そう言われてもやっぱり素直になれないまま
手に力をさらに入れ、無言を貫く。
「そうか、なら外すからな。」
司は佑月の手を握り、外そうとする。
それに対して佑月は限界にきてしまい
全てを口からもらした。
「やだぁ…。料理ばっかりじゃなくて僕にも構って…もう寂しっ…つかさぁ…」
先程まで、佑月の手を剥がそうとしていた司の手は緩み、
次は下にいる佑月に目を合わす。
「なんだ?ご飯は後でいいのか?」
その質問に涙目になりながら、コクコクと佑月は頷く。
「ほら、一回手を離せ」
「ん…」
手を離した瞬間、司は佑月を軽々と抱え上げて
寝室まで連れて行った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
65 / 95