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全てを終わらせ司の元へ行くと
司はお酒を少量残し、ぐったりとしていた。
「司終わったよ」
「佑月…こっちこい」
自分の膝をポンポンと叩き、ここに座れと呼ばれた。
トロトロと歩いて行く僕に待ちきれなかった司は
近くまで行くと腕を掴まれ膝の上に乗せられ、
後ろから軽く抱きしめられた。
それに驚き司の方を振り返る。
「な、なにっ!?」
「こら、動くな」
そう言って僕の頭に鼻をつけ匂いを嗅ぐ。
「段々俺の匂いと同じになってくな」
「やなの…?」
「そんなわけあるか、俺のもんだって実感できる」
「はずかしっ…」
いつもより甘い司は本当に心臓に悪い。
カッコイイ上にそんなことまで言われたら、
顔が熱くて熱くて…どうしようもない。
そんなことを一人でしていると司は
急に話を変え、大事な話があるような雰囲気で
僕に話しかける。
「佑月、少し話があるんだ。そのままでいいから聞いてくれ」
「う、うん…」
「お前の学校の件だけど、復帰予定が少し遅れそうになる」
何かあったことは帰ってきた司を見ればわかっていた。
学校の復帰が延期になるとは思っていなかったけど。
今なら何があったか聞けるかもしれない…
そう思った僕は思い切って聞いてみる。
「な…なにかあったの?」
「ああ…だが心配するな、必ずお前は俺が守る」
「でもっ…」
「大丈夫だ、俺を誰だと思ってる」
「黒崎組の…若頭」
「そうだ、すぐに解決させる。だから学校は少しだけ待っていてくれ」
「わかった」
結局何があったかのかは教えてくれなかったけど
とりあえず今は司に従おう…
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