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司の知らないところで、知らない人と会ってさらにはトイレという密室で2人きりになった。
こんな司を裏切った行為…言いたくないっ…
嫌われて…捨てられて…また1人になって…
嫌…考えるだけでもそんなの嫌だ。
嫌われたくないっ…あの時っ…銃を持った時の感情も
全て全て…知られたくない。
「佑月黙ってたらわからねえよ」
そういう彼はいつもとは違って僕を抱きしめてはくれない。もう…全部知ってる?だからもう抱きしめてくれないの?
「いやっ…嫌だ…やだやだやだやだやだ!」
「おい、佑月っ…」
「ごめんなさいっ…ごめっなさ…い…もうしないからっ…だからっ…嫌っ…捨てないで…やだぁ…」
こんなことを言う僕を嫌いになるだろうか…
もう前みたいに抱きしめてくれないの?
自分の発した言葉に対して、司が僕に向かって吐く言葉が怖くて聞けず、俯き涙を流しながら訴えた佑月は司の言葉が聞こえないように嫌だと叫びながら自分の耳を塞ぎ込む。
聞きたくないっ聞きたくない…
司だけにはっ…嫌われたくないっ
「佑月、手をどかせ…そして俺の顔を見ろ」
佑月の腕を掴んだ司は、耳から手を離し佑月の手を片手で握りながら、もう片方の手で無理やり佑月の顔を司の顔を見るようにあげる。
「いいか?よく聞けよ。俺はたとえお前が何をしようと絶対嫌いにはならない。絶対にだ。だから、ちゃんとあったことを話せ。その代わり嘘はつくなよ?俺を騙そうものならそれは怒るからな、わかったか?」
「ごめんっなさい…」
「違う、佑月わかったか?」
「んっ…わ、わかった…」
そういうと司は佑月の頭を撫でる。
しっかりっ…ちゃんと…言わなきゃならない。
嘘はつかないっ…約束したから。
佑月は意思を固め、大きく深呼吸をする。
それから佑月は司の顔をしっかり見て話すのだった。
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