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佑月は必死にさっきあった出来事を思い出しながら
少しずつ司に話す。
「コンビニでっ…朝ごはん買おうとしたら…知らない男の人に話しかけられてっ…話しているうちにその人の懐に入っているのが銃だって…わかったの…そしたらっ急に怖くなって…体調悪くなった…」
その話を聞いていた司は驚いた顔をしつつも
黙って佑月の話を聞いていた。
泣きながら話す佑月をすでに抱きしめてやりたい思いを抑えながら。
「そしたら…その人にトイレ…連れてかれて…銃を持たされたっ…」
「は?なんだと?」
「ごめんなさいっごめんなさい、、」
佑月は必死に頭を下げて謝る。
司の声はいつもより低くかなり怒っている様子だった。
それでも全部話すと決めた佑月は話すことをやめない。
「その時っ…不思議と銃が怖くないって思っちゃって…なんでかわからないけどっ…怖くないって…思っちゃって!!それで…それで…」
パニックを起こしそうな佑月の頭を撫で司は「ゆっくりでいいから」と声をかけその男への怒りを抑えながら、佑月にバレないように手の震えを止める。
「自分がおかしくなりそうで怖かった…!怖くて怖くてっ…すぐ返したけどっ…銃を持った感覚が取れない!頭から離れない!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!」
「佑月っ!」
全て話し終えた佑月はまた震え始め顔色が悪くなる。
それを見た司はようやく佑月を抱きしめた。
震えが収まるその時まで頭を撫でながら。
「落ち着け、俺がいる」
「ふっ…うぅ…もっと抱きしめてっ…」
「少し意地悪しすぎた…悪いな。満足するまでこうしとくから」
「つかさっ…」
やっと、抱きしめてくれた。あったかい。
嫌われてなかったのかな?
司に抱かれるとどうしてこんなに落ち着くんだろう。
このまま怖かったことも全部忘れたい。
もっと幸せな時間だけが欲しい。
ーそう願わずにはいられない
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