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謎の男
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放課後です。
あー行きたくなーい
紫苑「先生来ましたけど…」
雪斗「とりあえずこれ運ぶの手伝え」
紫苑「雑用かよ…」
雪斗「なんか言ったか?あぁ?」
紫苑「いえ,喜んで運びます!」
ひぇー怖いよ~
雪斗「お前族に入ってないっってただろ,多分狙われてるんじゃねぇかと思ってな」
紫苑「狙われる?」
確かに1年生の時族に入っている人に襲われかけたことはある…
紫苑「別に大丈夫ですよいつも逃げてますし」
雪斗「あっそ,ホイこれ明日までにやってこい」
紫苑「…プリント…」
雪斗「お仕置きだ,やりたくねぇとかやってこねぇとかだったらもっと違うお仕置きやるけど?」
怪しく笑うその姿はまるで悪魔の微笑み…
男でも赤くなるくらい綺麗で…
紫苑「いえ,プリントがいいです」
俯きながら答えるしかなかった。
遅くなるかもだから律には先に帰ってもらっている。
もう日が暮れ始めていた。
雪斗「最近怪しい動きがある,族に入っていないお前にはわかんねぇかも知んねぇが暗くなってからの外出は控えろよ…」
怪しい動き…ねぇ
興味ないよ。まぁ忠告してくれる辺り先生は優しんだろうな。
紫苑「わかりました~,じゃ帰ります」
そう言って先生と別れ校舎を出た。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..
ふふん♪
ピアスとニードル,ピアッサーも買えた♪
早く帰ってピアス開けよ♪
あっとその前にコンビニよろ。
えっと~パンと飲み物と薬箱とペンと消しゴム,あっガムと甘い物も買っとこ。
よし買えた買えた。
紫苑「ん?…人?」
コンビニの裏の細くて暗い小さな道。
車のライトで一瞬だけ見えたそこには赤く染まる服を着た人が見えた…
紫苑「おっおい!あんた大丈夫か!」
咄嗟に駆け寄り倒れているその人の上半身を座った俺の膝にのせる。
服もボロボロ,よく見なくともわかるほど傷だらけの体。かろうじて息はしているものの喉はヒューヒューと音をたてている。
急いでさっきコンビニで買った水を飲ませようとするが意識が朦朧としているのか咳き込むだけで上手くは飲めていない。
紫苑「くそっ」
アニメやマンガみたいに上手くいくかはわかんねぇけどとりあえず自分の口に水を含む。そして器官に入らないように顔を持ち上げそっと唇を重ねた。
「っん…っん…ぷはっ…もっ…と…」
水が足りないらしくもっととすがる謎の男。
紫苑は何度も口に水を含み唇を重ねた。
「あり…がと…よ…」
何回目かでそう呟くとふと意識を手放してしまった。
水を飲んで多少は楽になったんだろう。
しかし怪我をしているうえ意識のない人をこんなところに置いていくことなど紫苑にはできなかった。
紫苑「くそっ何で俺がこんなことしてんだろ…」
そう呟きながら紫苑は男を担ぎ自分のアパートの部屋へと運んだのであった。
この男が紫苑から普通の生活を取り,これからの人生に深く深く関わる重要人物とも知らずに…
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