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紫苑の一世一代の賭け
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青「おい,紫苑」
紫苑「ん?なに,青の死神さん」
青「…ケータイのメール昨日見た,拾った時にたまたまだが…」
紫苑「あぁ,帰ってくるなって言うメールのこと?見たんだな,まぁ気にしなくていいけど聞きたい?」
赤「気にはなる…」
紫苑「ふっ素直だな,あれはまぁ実の母親からのメールだ,んーなんて言ったらええんだろうな…
1から説明すると,俺の母さんと父さんは両方の親類の反対を押し切ってまで結婚しなんだ,特に母さんの方はまぁ厳しい方で父さんや父さんの親類に結構酷いこと言ってたんよ,だから父さんの親類も怒って…って感じだった,けど俺が生まれてから父さんの親類の方は子供が生まれたからって認めてくれたんよ
…でも俺が3歳の時に父さんは事故で死んだ
母さんはそれから壊れてしもうた,朝から夜まで俺を母さんの方の親類に任せっぱなしで男と酒に溺れた…俺はまぁ虐待とかも受けたけど我慢した,見たんだろ?足の裏の根性焼き…
俺が中一になった年の終わり,無茶苦茶な生活しとって倒れた母さんを担当し支えたんが今の父さん,病院の院長先生だ,
あっちもバツイチで俺より1個年下の男の子がいたからお互い惹かれあったんだろうな,その後すぐ結婚して同居
でもそん時には俺はもうピアス開けてて母さんはまるでゴミを見るかのような目で見られてた,まぁあたらしい父さんも俺と距離を置いてたけどな…
連れ子だった年下の蓮だけは懐いてくれたけど…
その後妹の蘭がすぐ生まれて,家に早く帰ると必ず母さんに思いっきり打たれ,『あなたは蓮ちゃんと蘭ちゃんにとって悪影響しか産まないの!もう帰ってこなくてもいいのに帰る場所を与えてあげてるんだからもっと遅く帰ってきなさいよ!』そう怒鳴られた,だから俺はよく公園とかで寝泊まりした
家ではご飯すら与えてもらってなかった,運悪く中学校は給食がなかったからさっき電話してた律に貰ったりして何とか生き延びとったかな~
それでなるべく関わらまいとここの高校にきたってわけだよ」
しばらくの沈黙が続く。
きまずいな~。
早く律のところ行きたいな~
青「悲しくねぇのか?」
悲しい?
あぁそんな感情もあったけ。
紫苑「さぁ?俺的にはよくわかねぇや,小さい時は怖いとか哀しいとか助けてとか思っとたみたいだけどピアス開け始めてから痛みに逃げたから別にもう何とも感じなくなった」
黄「…それは,悲しいね」
紫苑「…さぁ?涙なんてもう枯れちゃったしな~よくわかんねぇや,てか帰りたいんだけど,もう関わることもないし~」
赤「それは無理だ,絶対に関わることになる」
まるで関心があるかのようにそう告げる。
意味わかんねぇ…。
黄「なんでって顔してるね~,それはね俺らが君に一目惚れしちゃったからだよ,真剣に言ったら運命っていうのを信じたくなったってこと」
紫苑「運命ね~そんなこと言いながら俺まだ本名聞いてねぇんだけど~まぁいいや,じゃあ1つ賭けをしようか」
青「賭け?」
紫苑「そっ賭け,多分1ヶ月か2ヶ月ぐらい…いやもっと早くにかな,俺は壊れると思う,多分壊れたら俺は迷わず死に走る,あっありがたい言葉とかいらないから,そん時1日だけ死なずに我慢して待ってる,その時に俺を見つけて拾えたら俺の全てをあんたらにあげるわ,勿論誰かを俺に付けるとかはなしな,もし拾われた時わからんでも後で分かったら何がなんでも死ぬから」
緑「壊れるんやな…ええよ,その賭け乗った,紫苑の全てを貰えるんやろ?じゃあ乗るに決まっとるわ!俺らは運命?を感じたんや,絶対死なす気なんかないけん覚悟しぃや?」
紫苑「いいよ?そん時に名前聞かしてもらうから,それじゃ帰るな~バイバイ」
扉を閉める。
ここはどっかのマンションの最上階…
チッセレブかよ!
エレベーターを使って下へ降りる。
フロントで怖い系のおじちゃん達にビシッと礼されたから怖かった…。
この賭けは俺の一世一代の賭け。
黒はどう思う?
『あんな賭けして良かったのかよ』
良かったよ,だってどうせ見つけられないと思うし…
『わかんねぇぞ?あいつらなら…』
やっぱりお前も感じたんだ,俺も感じた,他人に思えない変な感じ。
俺の中で好きなやつは狼だけどもう信じられなくなるかもしれん…いや多分確信がある。
今回何の連絡もなかったのが証拠にね…
『やっぱり人は信じれねぇな,すぐ裏切る』
そうだな…
『早く律んとこ行こうぜ,俺も話があるからな,あいつに』
珍しいこともあるんだな
『うるさい』
ははっ早く行こっか…
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