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嫌な予感はよく当たる
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今日から律はいない。
不安がないって言うと嘘になるけど1人でも何とかしねぇと行けない時ってのはあると思うから…頑張ろう。
学校に向かう道。
今までは狼か他の部下の人達が送り迎えをしてくれていた。でも今は…。
学校に付き教室へと向かう。
教室に入るといつもいる咲夜と吉良がいない。休みかそれとも…。
今日は嫌な考えばかりしてしまっている。
ダメだな。とりあえずあまりあの時のことは考えないようにしねぇと。
授業が始まるまでしばらく本を読んでいると勢いよく教室のドアが開かれた。入ってきた1人のクラスメイトが大声で
「今日転校生が来るらしいぞ!!なんと,なんと!女の子!しかもめちゃくちゃ可愛い!!」
ドクンッ
俺の心臓がありえないほど大きな音で駆け足で響いた。嫌な予感がする。
ここはもともと普通の共学の高校。ただ不良が多いいため女の子はめったに来ないのだ。
そんなここに女の子の可愛い転校生。
そして朝来ていない咲夜と吉良。
もうすぐチャイムがなるという時,急いで後ろのドアから咲夜が入ってきた。
挨拶をしようと思った。けどできなかった。
身体が凍ったように動かなくなっていた。
『大丈夫か,紫苑』
大丈夫だ,黒こそ学校で話しかけてくるなんて珍しいこともあるんだな。
『誤魔化すな,俺はお前でお前は俺だ,お前が今どう思ってるなんて分かるに決まってるだろ』
あぁそうだったな。
それより黒そろそろごめん。HRが始まる。
雪斗「席つけ!知ってると思うがこのクラスに転校生がきた。入れ。」
紫苑「ッッ」
まりか「はじめまして,私は滝本まりかと言います,よろしくお願いします」
そうニッコリ微笑んだ彼女は教室中を見回し俺を見つけると何故か笑を深めた。
雪斗「仕方ねぇから1時間目の俺の授業は滝本への質問コーナーにでもしてやるよ,正直授業もめんどいしな」
『あいつ…今紫苑に向けてわらったな,しかもあいつは昨日狼といた…』
嫌な予感が最悪の形で当たってしまったって感じだよ。ほんと最悪だ。
『俺,あいつのこと嫌いだ,あの笑顔と喋り方といいほんと作ったようなお姫様,でもあいつの目には紫苑,お前への敵意がある。』
ほんと迷惑だよね。
何もやってないのにさ。
『いざとなったら悪いが変わらせてもらう』
へいへい。でも俺に行ってからにしろよな。
そんなこんなに話してたら1時間目は終わった。
その日1日いろんな組のヤツらが滝本さんを見に押し寄せた。
1番気になったのは休み時間ごとに咲夜と吉良が滝本さんを見て護衛という形でついて回っていたことだった。つまり,そういうことなんだろうと思う。
それが1週間続いた。
そして今日は水曜日,今は昼休み。
朝から学校へ来ると下駄箱に変な紙が入れられていた。その内容は
桜木くんへ
急なお手紙書こごめんなさい。
突然ですが話したいことがあるので今日の昼休み屋上まで来てください。待ってます。
滝本まりか
そんな内容だった。
正直行きたくはない。嫌な予感しかしない。
黒も今日は俺の体調が良くないのと関係してキット切り替わることは出来ない。
でも行かなくてはならない。
教室を出るとそこには吉良が立っていた。
吉良「付いて来てくれ,まりかさんがまっている」
まりかさん…か。
あぁ今俺には吉良との間に大きな溝が出来てしまっているんだな。
紫苑「わかってる,行くよ…でもさ喋り方や態度は変えてるのにそんな悲しそうな目を向けるのはずるいんじゃねぇのかな吉良」
吉良「ッッ」
紫苑「…狼にさ,言っといてよ幸せだった,俺に人を信じて愛すという感情を教えてくれてありがとう,大好きだったよ…ってな,せめて感謝だけは伝えといてくれ」
吉良「俺はっ」
まりか「吉良?ありがとう,連れてきてくれて,さぁ2人きりで屋上へ行きましょう?」
その笑は不気味で俺の肌に鳥肌を作った。
もちろん行く。けどその前に…
紫苑「その前にさちょとだけこの2人と話させてくれねぇ?話したいことが,伝えたいことがあるんだ」
まりか「…いいわよ,じゃあ先に屋上へ出とくわ,早く来てね?」
そう言い彼女は屋上へと消えていった。
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