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プロローグ
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「ねぇ、バーテンダーさん。
こんな話知ってる?」
「最近お向かいに出来た占い屋さん!
めちゃくちゃ当たると評判なんですって!」
【緑】
「え、そうなんですか?」
「もう、それが悩みに的確で!」
「格安だし行ってみなきゃ損よ~!
あ、折角だしクーポンあげるわ!」
【緑】
「いいんですか!?
ありがとうございます!」
これは、俺の運命が変わる一日前のお話。
俺は、佐伯緑(みどり)。
ホテル併設のバーで、バーテンダーとして働く26歳。
昼夜逆転生活さえ抜けば、本当に平々凡々な男。
職業のせいかあまり恋愛に関わったことは無いし、
あったとしてもきっと、構ってあげられなくってきっと振られてしまう。
けど、人生で1度だけは、本気で恋愛と向き合ってみたい。
そんな悩みを抱えている。
何か変わるきっかけを探していた。
それがこれ、占いのクーポンを貰った時だ。
「1度誰かに悩みを打ち明けるとすっきりするわよ~!
それはそうと、オリジナルカクテルもう一杯!」
【緑】
「はい!ではベースは……」
占い屋さんに行ったことが無いため、
自然と惹かれたのかもしれない。
シフトを見るに、明日はちょっと遅れても大丈夫な日。
(職場から近いし、仕事の前に行ってみるか……!)
──…もし、その占い屋さんに行かなければ、
俺の運命はここでとどまったままだったかもしれない。
いや、むしろ気づかないで終わっていたのだ。
まさか俺に6人の男が好意を寄せていたなど……
……気づくはずもなく。
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