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プロローグ2 後輩・真田伊吹
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そしてそのまま壁に手をつく伊吹。
所謂……壁ドンってやつ。
【緑】
「いぶ……き?」
驚いた。
けど身長差はさほど変わらないため、
いつも後輩、年下と思っている伊吹が大人に見えてドキドキする。
何俺、男にときめいて……。
【伊吹】
「フリーならチャンスはありますよね?」
「先輩……なら僕じゃダメですか?」
【緑】
「え……」
ただでさえ距離が近いのに、
顔まで近づけられたらどうにかなっちゃいそう。
目を細めて、
口角を上げて、
かわいい顔って思っていた男が妖艶な笑みを見せている。
俺の知ってる伊吹じゃない。
本心を確かめる為に、思わず心の声を聞く。
【伊吹】
「(先輩すっげーかわいい……このまま食べてしまいたい)」
……ぞわっとした。
それは嫌悪感ではない。
このままやられてしまうのではないか、
思い通りにされてしまうのではないか、
一種の……期待だった。
感じたことの無い感情。
酔いしれるかのように伊吹が顔を近づけ、俺はキスに応える。
舌が入る。
もう制御なんて脳は感じ取れない。
【緑】
「……っ………あ………」
【伊吹】
「(気持ちいい……先輩の舌、熱い………)」
【緑】
「い、ぶ…………ふ、っ………あ………」
舌と唇が離れると、一気に全身の力が抜けた。
腰が抜けそのまま床にへたりと座り込むと、
頭上から声が降ってくる。
伊吹の声だ。
けどそれは別人かのように妖艶で低くてかっこよくて……。
【伊吹】
「抵抗、しなかったですね。
……それどころかちゃんと応えてくれて」
「ちょっと自惚れてもいいですか?」
【緑】
「伊吹……俺……」
【伊吹】
「今はまだ、何も言わないでいいです」
伊吹は俺の隣でしゃがむと、
耳元でこう囁いた。
【伊吹】
「僕の気持ち、もう分かりましたよね?」
「絶対に僕のモノにしてみせます……だから覚悟してね、先輩」
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