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プロローグ2 オーナー・日比谷俊之
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*
そして次の出勤。
【緑】
「……わっ!」
【日比谷オーナー】
「っと……大丈夫か?」
【緑】
「あ、ありがとうございますオーナー……」
まずい。
仕事に手がつかない。
オーナーの前で盛大に転びそうになるとか……。
【緑】
(もうほんと、何やってるんだか……)
オーナーもきっと呆れてるよなぁ……。
注文間違え2回。
アイスピックでケガ。
ぼっーとして注意されるし、
おまけにこれ。
もう最悪だ……。
キスごときでって思われるかもしれないけど、
キスだからだよ……。
思い出して戸惑うし、あれこれ考えるし、
それに本当に身近な人にされたから……。
【緑】
(男でも……)
俺が男でもいけたこともびっくりだし。
【日比谷オーナー】
「……佐伯、ちょっと休んだ方がいい。
しばらくの間休憩室にいなさい」
【緑】
「……でも」
【日比谷オーナー】
「給料、俺が天引きすると思ってるのか?
大丈夫。そんなことはしない」
「それに手、怪我してるだろ?」
オーナーが手を優しく取る。
やっぱり気づかれてたか……。
【日比谷オーナー】
「急に動かすと傷が開く。
ただでさえ手をよく使う職業だからな」
「ここは俺に任せて行きなさい」
オーナーの優しさが身に沁みる。
確かにここは甘えた方がいいかも……。
【緑】
「じゃあ、休憩室借りますね」
【日比谷オーナー】
「しばらくしたら呼びに行くから」
こうして俺は休憩室に向かう。
休憩室は人がいないため、
一人でぽつんとパイプ椅子に座り考える。
【緑】
「やっぱりオーナーは優しいなぁ……」
日比谷俊之オーナー。
元々このホテルにはバーが無く、
このバーは日比谷オーナーが作った。
人柄に惹かれる人が多く、大人で優しい。
俺の憧れの人。
俺がこの仕事を続けられるのも日比谷オーナーのお陰でもある。
迷惑をかけた時も優しく宥めてくれて、
今日も迷惑を掛けちゃってほんと申し訳ない……。
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