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一人で大丈夫だと思って
僕は歩いて来ました
時にはケンカをしてみたりと
遊び惚けていました
何処かで見てくれる人がいるかと…
やっぱりどこにもいなくて
また一人歩き出す
何も見えない 何処にも行けない
向こうへ行きたいんだ
誰か助けてよ
自分ではできないから
僕を探して…
気づいたら町中
僕は歩いて来ました
何をしていたのか分からなくて
馬鹿みたいに笑う
やっと気づいてくれる人がいたんだ
透明人間になってさ
また一人歩き出す
僕を助けて 助けてよ
あっちへ行きたいんだ
目に見えてるよ
自分ではできないから
手を差し出して
誰かの声がする 目を開けてみて
周りを見渡せ 誰がいるの?
向こうへ行きたいんだ
誰か助けてよ
自分ではできないから
僕を探して…
あっちへ行きたいんだ
目に見えてるよ
自分ではできないから
手を差し出して
僕は一人じゃないと、分かったんだ
「これって、君が書いたの?」
「??」
いつの間にか目の前に人が座っていた。
見ない顔だなと思ってみてると、
「あぁ、驚かせてごめんね。俺、霧島 拓斗(きりしま たくと)、君は?」
「………ノア」
なんで答えてしまったのか自分でもわからない。
けど、一つ確かなのは、その笑顔に引きよられたのだとおもう。
「ノア……本名?」
「………」
そんなことないけど、何と無く黙ってみた。
「言いたくないなら良いよ」
と、また笑顔を向けた。
なんでそんなに笑うのだろうか…どうして、僕に話しかけてくるのだろうか。
僕が口を開こうとすると
「あぁ、霧島さん作業してるときノアくんに話しかけないで!」
と、言ってくれた。
「そうなの?それじゃあノアくんまたね」
僕は、少し寂しいと思ってしまった。
「ノアくん、そろそろ帰ったほうがいいんじゃない?」
「そうだね」
と、一言いいかえる準備をした。
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