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店を出て普通は家に帰るんだろうけど…
僕はとある公園に来ていた。
普通の公園とは少し違っていて、すべり台とベンチがポツリと置いてある。
そして少しだけ広くあまり人は立ち寄らない場所。
だけど僕はこの場所が好きなんだ。
目を閉じれば車の音、虫の音、人が歩いている音。
若しくは何も聞こえず僕の心臓の音だけが聞こえる。
上を見れば少し雲がかってる月や星が綺麗に見える。
ここは飽きさせない、だから好き。
ベンチに座ってぼーっとしてると
「やぁ、さっきぶりだね」
いつの間に来たのだろうか。全然気が付かなかったんだ。
「き…り島…さん……?」
「うん。そうだよ、ノアくん」
と、さっき向けてくれた笑顔を見せた。
あぁ、この人はなんで笑えるのだろうか。
なんで話しかけてくるのだろうか…
「なんで、構うの」
しまっ…つい声に出してしまった…
無視してればいいものを…
「んー、そう言われると難しいなぁ…なんでだと思う?」
楽しそうにニコニコしながら言ってきた。
聞きたいのはこっちだっての!
なんなのさこの人は、今まであってきた人間と少し違う気がする…
人は信じて、人は裏切る。
それは日常茶飯事。
そんなのは分かってるんだよ。分かってるけど信じてしまうものだよ。
だけど、もう信じないって決めたんだ。
二度と………
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