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あたらしいともだち
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Side:秋
「しーのはらくん!」
嫌な声で呼ばれる。
そっとそちらを向くと昨日の先輩たち。他のところに行くからわざわざ来たのかな。
有紀が不安そうにこちらをみてる。
他のクラスメイトは何も見なかったふり。
「おい、さっさとこいよ」
「手は早くても動くのは遅いのな」
耳を塞ぎたいような声。
好奇心に溢れた目に晒されてるのはいやだ。
早く行こうと席を立つ。
「おい、篠原」
「…赤城、くん?」
また呼ばれた名前に目を丸くする。
「お、噂の篠原くんだー」
後ろから知らない人もきた。
「あれ、あんたら篠原くんと何か用?」
その人が先輩のほうみたら、先輩たちは決まり悪そうな顔をして帰っていった。
まあ、それなりに罪悪感はあるのかもしれない。
「篠原何ぼーっとしてんだ」
「へっ…あ、あの赤城くん、なんで…」
「あ?昨日言っただろうが」
…またなってやつ?
「アキっ!」
有紀が、慌てて近寄ってくる。
「…お前誰」
「白樺有紀だよ。昨日のことはアキから聞いてる」
「あ、よかったー。
なんか気になるわって赤城うるさいから来ちゃったんだよね」
……あなたは誰?
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