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セイギノミカタ2
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※暴力、性的描写あり
いやだ
汚い
助けてほしい
「おいおい大丈夫か?」
「……だい…じょぶ……」
「はっ、本人が大丈夫って言ってるし平気だろ」
反射的に返した言葉に嘲る声がかぶさる。
耳鳴りがひどい。
滲んだ視界の中でひたすらに自分の掌を見つめる。体を這い回る手はまるで蛇が丸呑みしようと動いているようで恐ろしい。
「最初っから飛ぶなよ、面白くねえ」
「あぁっ……んぅ…」
胸をぎゅっとつねられて体が跳ねる。
痛いだけで快感なんてない。
自分に、性的な興奮を覚えて明確な意図を持って触られているという現実が体を過敏にする。
「やめて……」
いまなら、なにもいわないから。
何もなかったことにして笑って帰れるから。
「やめてって言われてやめるわけねえだろ」
「これは秋くんへのお仕置きなんだよ?
お兄ちゃんを襲わせたの、お前なんだろ?」
ビクンッと体が跳ねた。
ちがう。
違う違う違う違う違う!
思い切り否定したいのに、喉は張り付いたようにうまく声が出ない。
いやだ。
こんなに卑怯な人たちと一緒にされたくない。
汚くされたくない。
よごれたら、今度こそどこにも行けない。
「けんと……」
うわごとのように、読んではいけない名前をつぶやく。
男たちは馬鹿にするように笑って僕の頭をつかんだ。
「お前はもう穢れてるんだよ。
俺たちに報復頼んだの、お前の元カレだぞ?」
ああ、知りたくなかったなあ。
知ってたけどね。
このあいだ、健斗が言おうとしてたこと。
やっぱり、健斗の中で僕はその程度なんだ。
いつでも、やつあたりして、その程度。
悲しいのか怖いのかわからなくて、体がどんどん冷えていく。それなのに男たちは熱くなったソレを体に擦り付けてくる。
手のひらは明確に感じるところを狙ってくる。ただ気持ち悪いだけの手がこわい。
「なあ、そろそろいいかなあ」
「ばか、慣らすのはまだやってないだろ」
「ビッチだからこのままでもいいだろ」
「…まあ、お仕置きだしな」
ぼんやりしてきた頭にその言葉たちはうまく馴染まない。言葉を咀嚼するうちに、意識がスッと落ちていった。
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