アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
セイギノミカタ3
-
※暴力、性的描写あり
「あああああ!!」
貫くような痛みで悲鳴が上がる。
一気に意識が戻されて、後ろを伝う血の感覚に身震いする。やはり体は冷たいのに、触られているところだけが浮き出たように熱い。
「うるせえな、デカイ声出すなよ!」
バシッと頬を叩かれる。
久しぶりの行為は、やはり苦しい。
他の人たちもソレを見せつけてくる。気持ち悪い。
「やっぱ慣らさないとまずかったじゃんー」
「報復だって言ってたしこれくらいでいいんだよ」
「おれ流石にビッチの血ナニに付けたくないわー」
「じゃあお前は口でも使えよ」
その言葉に口を堅く閉じる。
優しさのかけらもなく揺さぶられて舌を噛みそうになるけど悲鳴を押し殺して我慢する。
それが滑稽なのか、男たちは笑ってた。
「ほら、口開けよ」
鼻を塞がれる。
いやだ。たすけて。
息はどんどん苦しくなる。
死んじゃう。
そう思って、いやでも、こわくても、口を開いて呼吸しなきゃと思うのに。たとえ、突っ込まれても、呼吸しなきゃと思うのに。
無理に呼吸して咥えさせられてまで、口を開く必要あるのかな?
いいじゃん、もう。
心の片隅から聞こえてきた自分の声にゾッとした。
まるで、縫い付けられたように口が開かない。
どんどん苦しくなってまた意識が遠のく。
「おい…さっさと口開かないと死ぬぞ」
わかってるのに。
それでもいいかな、なんて……
激痛が走ってるはずなのに、感覚までじんわりと麻痺してくる。
あ、僕死ぬんだ。
汚い僕でごめんなさい。
ほんとはあなたに助けてほしかった。
瞼を閉じながら、浮かんだ面影に泣きたくなった。
もう、助けを求めたい相手は健斗じゃなかったんだね。こんな最後に気がつくなんて。
たすけて、せんせい
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
99 / 155