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「トール」
「なんだよ」
「風呂に行く。付いてこい」
「嫌だ」
理由は簡単。昨日みたいになりたくないから。あんな羞恥プレイ1回で充分だ。
化け物がよく分かってないみてぇだったから、極めつけに首を横に振ると、明らかに化け物の機嫌が悪くなった。眉間にシワ寄ってる。うわ、笑えるわその顔。
もっとからかってやろうかと思った瞬間、アミラの慌てた声が部屋に響く。
「しゃ、社長! トール君は僕がお風呂に入れます! 」
立候補するのは偉いけど、その声はひっくり返ってるし、涙声だ。きっとアミラは、職務中じゃなかったら、脱兎のごとくこの場から逃げていただろう。もしかしたら、俺を風呂に入れるって言ったのはそのせいかもしれない。
こんな事言ったら失礼なのかもしんねぇけど、なんか、怖いものを目の前にした子供みたいになってるぞ、アミラ。今さっきまでニコニコしてたのに、この変貌ぶりには、戸惑いしかない。
改めて化け物を見るが、不機嫌な所以外、特に変化なし。いや、微かにだが、花弁の中と同じ香りがする気がする。この匂い、眠くなるから今は嗅ぎたくねぇな。
「よし。アミラ、風呂行こうぜ」
その意味を込めて、風呂場を指差しながら、アミラの服を引っ張る。既に、アミラの顔は顔面蒼白で今にも倒れそうだし、明日からアミラが来ませんなんて事になっても困るしな。
「トール君は、大丈夫……なの?」
「そいつは、俺の魔力を受けても平気だ」
「え!」
アミラの素っ頓狂な声の意味がわからない。というより、こいつ今魔力なんて出してんの? この世界に魔法があんのは知ってるけど、魔法陣を反したやつしか見たことなかったから、てっきり陣がないと使えないのかと思ってた。
その辺りも調べないといけないな。こっちには、魔法で呼ばれたんだ。きっと、元の世界に帰るには魔法は不可欠だろう。
「虚勢を張ってる訳でもない。セルフィみたいに慣れた訳では無い。……本当に恐れない」
「社長の魔力を恐れないなんて……。あっ」
「いい。言われ慣れてる。だが、お前は辛いだろ。自宅だからといつものように寛いでしまった。すまない。今魔石を付け直す」
「いえいえ! お気になさらないでください!」
どうやら、アミラの変貌ぶりの原因は、化け物の魔力のせいらしい。もしかしなくても、周りのヤツの反応もそれが原因か。たく、人騒がせな奴だな。この化け物は。
「今日はもう帰っていい。明日も頼む」
「任せて下さい!」
なんとか笑顔を作ったアミラを化け物と一緒に見送ると見せかけて逃走しようとしたら、難なく触手に捕まり、風呂場へ直行。身ぐるみ剥がされ、体を洗われた。途中滅茶苦茶抵抗したが、触手が体液出し始めれば、即ノックアウト。昨日みたいに身体中が熱くなり、精液を搾り取られた。
そして今、俺はこいつの部屋のベットでふて寝している。部屋なんて腐るほどあるだから、俺はこいつと別がいい! と身振り手振りで必死に伝えたのだが、逃げられると面倒だからと連行された。
くそ、あの体液に弛緩作用さえなければ、隙をついて適当な部屋に立て篭もったのに。
「……」
「いじけるな。美味かったぞ」
「褒め言葉でもなんでもねぇ!」
寧ろ俺のプライドを思い切り抉っている。化け物の手で2日続けてイかされるなんて、屈辱と羞恥以外のなにものでもない。
元の姿に戻った化け物は、心無しか花弁が昨日より艶々してるように見えるけどな!
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