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「お前の魔力が平気って……。人間はそういうものなの?」
「偶然、夜会で他の人間に会う機会があったが、そいつはこの姿でもかなり怯えていたぞ。触ったらきっと発狂していただろうな」
「なら、黒髪くん限定なのかな?」
「よく分からない。だが、俺はあれみたいなのは、もう現れないと思っている」
「まぁ、お前の制御なしの魔力を受けて、ピンピンしてるやつなんて、この世界に1人いればいい方だろうからなー」
「花弁に入れるのは、あれくらいだろうけどな」
直後、フリークスが血相を変えた表情で机を叩いた。
「おま! 花弁の中に黒髪くん入れてるのかよ!?」
「無償に入れたくなってな。案外いいものだ。あれを入れて寝ると安眠できる」
「コアの横に異物入れて、安眠できるなんて言った奴はお前が初めてだよ。それよりも、黒髪くんの方が心配だな。体調に異常はないのか? なんなら、今からでもジークを屋敷に行かせるよ。あいつ人間医学管理免許持ってるし」
「最初は暴れたが、今じゃ気持ちよさそうに寝ている。先程言った話も、その後、本来の姿に戻って花弁を開いたら、自分から入ってきた」
どうやら、それは寝ぼけててやったことらしい。次の日。自分のした事を知ったトールが、羞恥で死にかけていた。
目の前の親友は、顔面蒼白で項垂れていたが。
「こいつら、揃って馬鹿なの? いや、馬鹿だな。馬鹿野郎だ」
「なんだいきなり」
「あのなぁ。お前、花弁の中心に何あるか知らないなんて言わせないぞ」
「コアだろ?」
「そう、人間でいう心臓部分。そこが1番魔力を発するとこだって忘れてないよな!」
「……あ」
「お前程の魔力を持った奴のを毎日吸ってたら、いくら許容量が馬鹿大きい奴でも死ぬぞ!」
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