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「なにかわかった?」
『ちょっと待て』
SNSは使えねぇーのか? ぽちぽちと弄る。うーん。LINEダメ、Facebook、Instagramダメ。あとは……。
「ちょっ、Twitter使えんじゃねーかよ」
何故かわからんが、Twitterだけは普通に動いた。流れてくるツイートは、世界を越えてるせいか、ピンボケみたいになってるものが多く、解読できないのが殆どだったが、なんとか読めるものもある。
「ツイート送れんのか?」
ついでだ。画像も送れるか試してやる。もしも送れるなら、母さん達に無事を伝えられるしな。
「アミラ、チーズ」
「え? わ! 光った! なんか板が光ったよ!」
「なにそれ光るの!?」
なんか興奮してる2人を放って、今さっき撮ったアミラの画像を付けてツイートしてみる。
《画像が送れません》
「くそ! 駄目か。なら、次は文字のみ!」
《ツイートしました》
「よっっっしゃぁぁぁぁぁ!!!!」
画面に出てきた文字に、俺は雄叫びを上げてしまった。この世界は元の世界と繋がってる。それが証明されたのだ。つまり帰れる希望があるって事だ。こんなに嬉しいことは無い。
「よし、もう1回!」
《ツイートは1日1回のみです》
「はぁ!?」
衝動に任せてスマホを叩きつけそうになるのを、必死に抑える。そんな規制がTwitterにあるなんて聞いたことねーぞ!なんとか送れないか悪戦苦闘するが、やはり同じエラーが出る。
「トール君大丈夫?」
『大丈夫。元の世界のもの触って興奮しただけ』
「ねぇねぇトールちゃん! さっき光ったのなになに!?」
『これを俺にくれるなら教えてやる』
「えー」
『なら教えねぇ』
ーーカシャカシャ。
ふざけ半分でジークに向けてシャッターを押すと、知らない事が耐えきれなくなったのか、彼は降参とでも言いうかのように両手を上げた。
「わかった! あげるからなんで光るのか教えて!」
よし、その言葉、前言撤回なしだからな。
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